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産科

診療体制

写真:甲賀かをり
甲賀 かをり
こうが かをり
   科長(教授)

妊娠前から分娩後まで切れ目のないサポートを行っています

当院では、リスクの有無に関わらず、当院で妊婦健診や出産を希望されるすべての妊婦さんを受け入れ、一人ひとりの妊婦さんの状態、ご希望に合わせたサポートをしています。
病気をお持ちの妊婦さんでも、安全に出産を迎えられるよう、内科・外科・精神科・薬剤部などと連携しています。赤ちゃんに病気がないか丁寧に診察し、もしも異常が見つかった場合も適切な準備ができるよう、小児科・小児外科などとチームを作って対応しています。
また、健康な妊婦さんでもときには命に関わるような大出血や異常が起きることがあります。そのようなときでも迅速に対応できるよう、救急科、麻酔科、脳神経外科、輸血・細胞療法部、ICUなどと協力体制を作っています。
計画無痛分娩、妊娠に向けた相談(妊娠と薬外来、プレコンセプションケア外来)、遺伝性疾患に関するカウンセリング(遺伝相談外来)、出生前診断としてNIPT、羊水検査など、多様なニーズにもお応えしています。
近隣の医療機関からの紹介を受け、来院される妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。定期的に勉強会を行い、地域全体の産科医療の質向上に努めています。
これから出産を控えている方、ご家族の方へ
これから出産を控えている方、ご家族の方へ(リーフレット)PDF(PDF形式、4,316KB)

主な対象

リスクの有無に関わらず、当院で妊婦健診や出産を希望されるすべての妊婦さんが対象です。(特に合併症やリスクがなくても対象です)

以下の項目に当てはまる妊婦さんも、当院で対応可能です

  • 切迫早産、早産
  • 多胎妊娠(双子以上の妊娠)
  • 前置胎盤
  • 妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病
  • 40歳を超える高年妊娠
  • 高度肥満
  • 胎児に何か疾患がみつかった場合
  • 婦人科系疾患(子宮体がん、頸がん、卵巣腫瘍など)
  • 第一子の妊娠・出産経過に異常があった方(常位胎盤早期剝離や早産、産後出血、胎児疾患など)
  • 糖尿病・高血圧・膠原病などの内科疾患や外科疾患、精神疾患などの合併症 など

診療・研究内容

分野 内容
妊婦健診 妊娠中はすべての妊婦さんは定期的に妊婦健診を受けます。当院では、合併症がない低リスク妊娠の方の健診・分娩をお受けしています。
当院では20週と28週で胎児超音波スクリーニング外来を行っており、出生前または出生後に準備が必要な胎盤や臍帯の異常・胎児疾患がないかどうか検査を受けていただきます。
また、保健指導外来では助産師が分娩に向けての準備をサポートします。産後のことについても妊娠中から相談し、必要があればメディカルソーシャルワーカーや地域の保健センターと連携を取ります。
他院へ里帰り分娩を希望されている方の妊婦健診もお受けしています。
帝王切開後の経腟分娩を希望される方は、一定の条件を満たした場合にお受けしています。
合併症妊娠 糖尿病、甲状腺疾患、自己免疫疾患(SLE, シェーグレン症候群などの膠原病)、高血圧、腎疾患、血液疾患、神経・脳外科疾患、精神疾患、心疾患、消化器疾患、悪性腫瘍、子宮筋腫、卵巣腫瘍など、さまざまな合併症を持つ妊婦さんを内科・外科・精神神経科・麻酔科・救急科など他科と連携して安全に配慮した妊娠・分娩管理を行います。
帝王切開後の経腟分娩を希望される方は、妊娠20週までに受診してください。
妊娠合併症 妊娠糖尿病、妊娠高血圧(腎)症、多胎、前置胎盤、感染症、血液型不適合妊娠など、妊娠に伴って生じた問題について、お母さんとお腹の中にいる赤ちゃんの状態を注意深くみながら、必要時は他科に相談しつつ妊娠管理を行っています。
胎児疾患 お腹の中にいるとき、または生まれた後にサポートが必要と考えられる赤ちゃんの疾患が見つかった場合は、妊娠中から小児科・小児外科と連携をとりながら、赤ちゃんをみていきます。血液検査、超音波検査のほかに、MRI検査、羊水の検査などをすることもあります。
お腹の中で見つかりやすい赤ちゃんの疾患としては、水腎症、消化管閉鎖、横隔膜ヘルニア、水頭症、心臓病、卵巣腫瘍、胸水・腹水、胎児水腫、子宮内胎児発育不全、羊水過多・羊水過少などです。
分娩 経腟分娩 分娩進行中は助産師と医師で安全に配慮し分娩経過をみていきます。進行中にお母さんや赤ちゃんの状態の状態によっては緊急帝王切開が必要なことがあります。緊急帝王切開の際は、24時間体制で麻酔科が麻酔管理を行います。
双胎妊娠は計画経腟分娩を行っています。(条件あり)
帝王切開後の経腟分娩を希望される方は、妊娠20週までに受診してください。
帝王切開 予定帝王切開は37-38週頃に行います。
前置胎盤や多発子宮筋腫など、出産や手術の出血リスクが高い場合や稀な血液型の方などは、事前に自己血貯血を行い備えることができます。
これから出産を控えている方、ご家族の方へ
無痛分娩 希望者に硬膜外麻酔を用いた計画無痛分娩を行っています。
無痛分娩はお産の痛みを和らげることで、産後の回復が早いなどのメリットがありますが、注意すべき点もあります。行う際は詳しく説明いたします。
無痛分娩については一般社団法人 日本産科麻酔学会のホームページもご参照ください。
無痛分娩の施設基準一覧PDF(PDF形式、98KB)
一般社団法人 日本産科麻酔学会のホームページへ新しいウィンドウで開きます
新生児 分娩に立ち会う産科スタッフは新生児蘇生法(NCPR)の資格を取得しています。生まれた後に何らかのサポートが必要な場合には、院内の新生児科医師が診察します。
また、早産や胎児発育不全、胎児疾患など、生後にサポートが必要と考えられる赤ちゃんの出産には、新生児科医師に立ち会ってもらい、スムーズな新生児医療に移行できるように連携しています。当院で生まれた赤ちゃんは全員、退院前に小児科医師の診察を受けます。
産科救急疾患 大量出血が起きたときは、救急科、輸血・細胞療法部、麻酔科、放射線科などと連携し、救命にあたります。また、意識障害やけいれんがおきた妊産婦さんは、脳外科や救急科と連携し、原因究明や治療、救命にあたります。他院からの産科救急の患者さんも受け入れています。
遺伝カウンセリング 当院遺伝子診療部と連携してカウンセリングを行っています。必要に応じて染色体検査や遺伝学的検査を行っています。
遺伝子診療部のホームページへ新しいウィンドウで開きます
助産師との関わり 妊娠前の不妊治療やプレコンセプションケア外来から、妊婦健診の保健指導、産後の2週間・1か月健診まで、経験豊富な助産師が、不安や悩みを少しでも減らせるように、妊娠・出産・育児を支援します。
妊娠についての相談 さまざまな疾患を抱えながら妊娠を希望するカップルに対し、「リプロダクション支援センター」で、カップルへの不妊治療方針の相談、薬物療法や人工授精などの一般不妊治療の実施、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療の実施、がんサバイバーに対する妊孕性温存療法の実施、プレコンセプションカウンセリングなどを行っています。また持病や過去に病気にかかったことがあり、妊娠に不安がある方のために「プレコンセプションケア外来」もあります。その他、妊娠中や妊娠を希望される女性で、妊娠中または授乳中の薬物治療に関して不安を持つ方は、「妊娠と薬相談外来」でご相談いただけます。
リプロダクション支援センター
プレコンセプションケア外来
妊娠と薬相談外来

研究内容の詳細は、千葉大学大学院 医学研究院の講座ホームページをご確認ください。

実績(クリニカルインディケーター)

外来診療のご案内

プレコンセプションケア外来(保険外診療)