病院のご紹介
病院長のごあいさつ

医療環境の変化のなかで、変わらぬ信頼を
千葉大学医学部附属病院の起源は、1874年に遡ります。「この地域に病院を」と願った地元有志による拠金で作られた、たった6人で運営する共立病院からスタートしました。以来、国立大学病院としての役割を果たすため、高度医療の提供による地域医療への貢献、そして先端医療の開発など医学の発展、さらに将来を担う医療人の育成に尽力してまいりました。2024年度は、初めて手術件数が1万件を超えるなど、院内での連携はもとより、地域の医療機関との連携強化に取り組んでいるところです。
「医師の働き方改革」の関連法律が施行されて1年が過ぎ、「予約時間の変更をなるべく控えていただく」「ご家族への病状説明の時間を診療時間内に行う」など、患者さんにご協力いただきながら診療体制の適正化に努めています。医師に限らず、一緒に働くすべての職員が健康で、やりがいをもって働ける職場づくりにも取り組んでいます。その際、私が最も重視していることは「多様性」と「若手意見のくみ上げ」です。病院長就任と同時に、新たに設置したカフェ「ビッグ・バード」では、病院長室を毎日30分間開放し、職員の意見を聞いています。この1年間で162名の職員の訪問を受けました。
働き方を見直す一方で、物価高騰、人件費の増加など、当院の経営環境が大変厳しい状況となっています。職員一同、業務の効率化を図りながら日々奮闘していますが、併せて、皆さまからもご支援いただけますと幸甚です。当院はこれからも、信頼される大学病院として地域の医療を守り、より良い医療を提供し続けてまいります。
引き続き、ご支援とご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
千葉大学医学部附属病院長
大鳥 精司