Language

病院のご紹介

印刷専用ページへ

病院長のごあいさつ

写真:病院長 横手幸太郎

Beyondコロナ ~その先を見据えて

この2年あまり、千葉大学病院は「コロナ診療と高度医療の両立」を方針に掲げ、地域医療の最後の砦として、幾度もの感染拡大の波を乗り越えてきました。

 第5波で重症患者さんが急増した際は、2つの病棟(フロア)と集中治療室(ICU)をコロナ専用に変え、他のフロアから応援人員を確保して対応しました。感染した妊産婦さんの受け入れが問題となると、妊産婦専用のコロナ病床をいち早く4床確保し、県内の受け入れ態勢の整備に貢献しました。しかし、コロナ対応を強化すれば、コロナ以外の手術・検査の延期や救急患者さんの受け入れ制限などが必要となります。患者さんに不安や負担をおかけしたことはもちろんですが、私たち医療者にとっても大変辛い選択をせざるを得ない状況が続きました。

 こうした医療のひっ迫を起こさないためにも、感染や重症化を抑制するワクチンの接種は重要です。当院では職員の協力を得て、ワクチンの有効性を調べる研究を行い、接種したほぼ全員に抗体価上昇が確認されたことを広く発信しました。さらに2022年4月、新たなワクチンの開発を目指して企業との共同研究部門を設置し、研究や人材育成に取り組んでいるところです。

 2022年度がスタートした今、私たちはコロナ慢性期の中にいます。これまでのように日常を抑制するだけではなく、感染リスクを抑えて、コロナを受容しながら少しずつ通常の社会活動を営んでいく「次のステージ」へと移行しつつあるように思います。もちろん、まだ安心はできませんが、いかなる困難にも柔軟に対応できる体制を整え、心ひとつに、千葉大学病院に期待される高度な医療の実践と研究開発、そして人材の育成をしっかりと行っていきたいと思います。

千葉大学医学部附属病院長
横手 幸太郎