診療科・部門
未来開拓センター
診療体制
未来に向けた新しい治療法の研究開発と実用化を目指します
難治性疾患に対する先進医療を推進するとともに、新たなシーズから新規治療法開発研究を行うトランスレーショナル研究拠点である未来開拓センターでは、がんに対する免疫細胞治療や脂肪細胞を用いた酵素補充治療の開発研究が進んでいます。GMPグレードの極めて衛生的な環境の細胞調製室(CPC)を有し、ここで製造される治療用細胞は厳密に製造管理および品質管理がなされています。さらに臨床検体の高度な解析が可能な先端の設備を備えています。
主な対象疾患と診療・研究内容
分野 | 内容 |
---|---|
免疫細胞治療グループ | 肺がんや頭頸部がんといった固形がんや血液系腫瘍に対して、強力な抗がん作用を有するNKT細胞を用いて、がん細胞の根絶をはかる治療開発研究を行っています。 頭頸部癌に対するiPS細胞由来NKT細胞を用いた医師主導治験を理化学研究所の協力を得て実施するとともに、再生医療等新法下での臨床試験実施を目指しています。 |
酵素補充療法グループ | 治療法の存在しない難治性酵素欠損症に対して、これを作れるように遺伝子導入をした脂肪細胞を移植する治療開発研究に取り組んでいます。家族性LCAT欠損症の患者を対象として、この手法を用いた臨床研究が再生医療等安全性確保法の下認可され、1例について投与後240週間の観察期間が終了しました。投与された患者での安全性が確認され、有効性が示唆されました。その結果に基づき、薬事承認を目指した医師主導治験を2020年より開始しています。 |
研究内容の詳細は、千葉大学病院未来開拓センターのホームページをご確認ください。
スタッフ一覧
医師名 | 役職・職位 | 専門分野 | 認定医・専門医等 |
---|---|---|---|
|
センター長、教授(呼吸器外科兼務) | 悪性腫瘍に対する免疫療法 | 日本外科学会認定登録医 日本医師会認定産業医 |
|
教授(臨床試験部兼務) | 治験および臨床研究の管理・支援 | 日本内科学会認定内科医 日本アレルギー学会アレルギー専門医 日本臨床薬理学会臨床薬理指導医 |
|
特任准教授 | 遺伝子細胞療法 | ICD制度協議会ICD(インフェクションコントロールドクター) |
小林 徳彦 | 特任助教(臨床試験部兼務) | GMP/細胞製造 |