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日本初の機能搭載!MRリニアックが進化しました

2025年11月28日

当院は、1.5T(テスラ)の高磁場MRI装置と、がん治療に用いるリニアックを一体化させた放射線治療装置「MRリニアック」を2021年12月14日に導入し、これまで前立腺がんや肝臓がんなど370件のがん放射線治療を行ってきました。本装置は、高解像度のMR画像でがん病巣と正常臓器を直接見ながら「正確に照射」できるため、周囲の正常な臓器への影響が少ないのが特徴です。

このたび、当院ではMRリニアックの「正確に照射」する精度をより一層高める機能を日本で初めて有し、呼吸など体内の動きに対応するCMM(Comprehensive Motion Management)治療を、本年10月17日から開始しました。これは、放射線照射中にがん病巣の位置を追跡し、適切な位置にあるときのみ自動でピンポイントに照射できるというもので、逆に、病巣が呼吸などで動き、適切な位置からはみ出してしまうと自動で照射が停止します。「正確に照射」する精度の向上により、周囲の正常な臓器への影響がさらに少なくなります。


病巣(赤)が高線量域(黄)の中にあれば照射し、はみ出すと自動で停止する。

【放射線科 宇野隆 科長のコメント】
MRリニアックは、治療期間の短縮、副作用の低減など、患者さんにとって利点の多い治療法です。病巣を直接見ながら治療するため、とても安心できる治療で、CTやX線透視でがんの位置を確認するための金属マーカーを体内に刺入する必要もありません。今回の装置の更新では、病巣のみの照射を可能とし、守りたい臓器をより確実に守れるようになりました。当科ではこれからも高度かつ体への負担が少ない治療を進めてまいります。