当院は、がんを見ながら放射線治療ができる、高精度放射線治療装置「MRリニアック」による新たながん治療の開始に向け、11月11日（木曜日）にプレス向けセミナーを開催しました。
MRリニアックは、1.5テスラの高磁場による鮮明な断層面像が高速に得られるMRI装置と、がん治療に用いる放射線治療装置（リニアック）を一体化した、新しい放射線治療装置です。
MRIで体の中をリアルタイムで可視化し、呼吸などでがん病巣の位置が動いても、病巣を狙って放射線を照射でき、照射範囲も最小化され、周囲の臓器を守ることができることから、治療期間の短縮、治療成績の向上、副作用の低減など、患者さんにとって利点の多い治療法です。これまで治療が難しかったがん患者さんにも、新たな選択肢の一つとなることが期待されています。
当院では、年内の治療開始を予定しています。受診方法は、まず、かかりつけ医療機関にご相談いただき、紹介状をご持参の上、放射線科を受診してください。