医薬品管理室
医薬品管理室では、病院で使用するすべての医薬品を、安全かつ適切に管理しています。内用剤だけでなく、点眼薬や湿布などの外用剤、注射剤、消毒薬、検査薬など、多岐にわたる医薬品を対象とし、発注から納品確認、在庫・品質管理、院内各部署への供給まで一貫して経済的な側面を考慮しながら行っています。
医薬品の中には、使用期限が短いものや、温度・湿度・光などの厳格な保管条件が必要なもの、法令で保管方法が定められているもの、さらには非常に高額なものもあります。これらの特性に応じて、過不足なく、必要なタイミングで供給できるよう細やかな管理を徹底しています。
近年増加している高額医薬品については、投与スケジュールや在庫状況を様々なツールを用いて管理し、不良在庫や廃棄ロスを防止しています。IoT技術を搭載した保冷庫を導入し、庫内温度の自動記録・遠隔監視、RFIDタグによる入出庫管理などが自動的に行われることで、高額医薬品に対して不動品の自動入替えや緊急時でも確実な供給ができる体制を整えています。
また、全国的な医薬品供給不足への対応として、出荷調整などの情報を分析し、供給不足状況を予測して迅速に対応しています。さらに、関係者との意見交換を通じて予測の精度向上に努め、最適な在庫管理計画を策定しています。
医薬品管理室は、こうした確かな管理体制を通じて、患者さんの安心と医療の質を支えています。
