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薬剤師レジデント

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薬剤師レジデント修了生からのコメント
薬剤師レジデントを検討している学生の方へ(よくある質問)
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薬剤師レジデントを検討している学生の方へ(よくある質問)



就職説明会の際に学生の皆さんからよくいただく質問について、主に薬剤師レジデントを修了した先輩からコメントします。●をつけて回答者を区別しています。立場や年代で意見が異なるため、あえて集約せずそのまま載せました。○は研修管理者からのコメントです。


Q1.採用試験の内容はどのようなものですか?どういった対策をしたらよいでしょうか?
○これまでは英語、小論文、医療薬学の筆記試験と面接を行っていましたが、試験内容は変更される可能性がありますので、募集要項を確認してください。以下の先輩方のコメントも自身の経験にのみ基づくことであることはご了承ください。
●「単なる知識だけではなく、考える力や文章を適切に記載する力が求められます。薬学の座学の勉強だけでなく日頃から自分で考えて研究活動をする、文章を書く訓練をすることが必要です。」
●「ほとんどの人が特別な対策はをしていなかったようです。私は基礎系の研究室に所属していたので、医療系の論文を読み慣れておらず、採用試験前は医療系の論文を1日1報読んでいました。また、小論文の書き方の本を購入し、大学の就職活動センターの方に添削してもらいました。」
●「小論文や面接は通常の就職試験の対策をしました。英語や医療薬学は現在の医療の問題等に目を向けておくことが重要かと思います。」

Q2.採用される人数や競争率はどれくらいですか?
○その年により状況が異なりますが、例年5〜7人程度の採用実績があります。

Q3.薬剤師レジデントの出身大学に偏りはありますか?千葉大学卒業生は何人くらいいますか?
○選考には地域や出身校は考慮されません。全国各地の大学から採用しています。しかし千葉県には薬学部が多いことから志望者も多く、県内の大学出身者がレジデントの約6割を占めます。また、千葉大学の6年制学生は全員当院で病院実習を行っており、採用実績は毎年1名程度です。
<2020年4月までの出身大別採用実績>
北海道、東北、高崎健康福祉、千葉、東京理科、東邦、城西国際、千葉科学、日本、明治薬、慶應、帝京、昭和、東京、名古屋市立、岐阜薬、大阪薬

Q4.大学病院の薬剤師は忙しいのですか?
●「大学病院では高度な医療の提供だけでなく、研究や教育も実施するなど仕事の幅が広いと言えます。忙しいと感じることもありますが、それ以上にやりがいや充実感を感じることが多いと思います。」
●「病床数や外来患者数が多く、時間に追われることはあります。しかし、ほかの職業でも時間に追われることは少なからずあると思いますので、『大学病院だから忙しい』とは考えていません。」
●「業務量も多く、様々な仕事に目を向けなければいけないので、忙しいと思います。しかし、当院だけでなく、病院薬剤師はどこであっても懸命に働いていると思います。忙しいですが、やりがいや学ぶ楽しさを常に感じています。」

Q5.夜遅くまで仕事をしているのですか?
●「19時や20時過ぎまで残業をすることもあります。ただ、可能な限り業務時間内に終わるよう職員一同工夫しており、徐々に残業時間は短くなっています。その分、プライベートの充実や自己研鑽のためなどに、終業後の時間を有効に使えるようになりつつあります。」
●「業務終了時刻間近になると、終わっていない部署の業務を他部署の職員が移動して柔軟に対応する環境にあるため、大幅に定時を超過することはありません。しかし、1年目は業務後に1時間程度の講義があります。また、新しい業務に携わる際には自主的に予習、復習をしている人もいます。また、病棟業務を行うと、薬剤管理指導記録を業務時間内に書ききれないことがあり、その場合には残って終わらせることになります。」
●「ルーチンの業務はほぼ時間通り終了しますが、学生向けの実習講義の準備、研究活動などがあります。また、業務を良くするための取り組みをしていることもあります。さらに、自身の知識を整理したり、担当患者の疾患などについて勉強する必要性から、帰宅が遅くなることもあります。」
●「教育、研究、業務改善のため、残っていることもあります。全くなしというのは無理だと思いますが、興味があって自主的に行っている人が多い印象です。」

Q6.薬剤師レジデント期間中の勉強はどうしているのですか?
●「自分で処方箋を見たり、ガイドラインを調べたりして勉強しています。わからないことに関しては先輩方に相談することも多いですが、まずは考える力を身につけるため、自分で調べます。」
●「学生時代のように全てを教えてもらえるような環境ではありません。薬剤師は生涯にわたり自己研鑽を続けていくことが求められており、レジデントの到達目標にも「生涯にわたり自律的に成長するための礎とする」ことを掲げています。したがって、あくまで自主学習が基本となります。様々な疾患や医薬品を扱う大学病院の性質上、日々の業務をよく考えながら遂行することで、広範な薬学的知識を効率良く得ることができます。」
●「業務時間内で足りない部分は業務後に自主的にガイドラインや専門書籍、論文等を参照して勉強を行っています。また、様々な分野の専門薬剤師、認定薬剤師や教員が在籍しており、疑問に感じた点は気軽に質問でき適切な回答が得られる環境が整っています。」

Q7.認定・専門薬剤師を取得する環境は整っていますか?
●「先輩方は様々な専門、認定薬剤師を取得し活躍していますので、意見を聞く機会は多いかと思います。しかし、レジデントの期間は専門性の獲得よりも、全般的な業務を学び将来の専門性を身につけるための基礎作りが目標になると思います。」
●「希望があれば上司に相談し、取得にむけて動くことが出来ますが、病棟配属などは必ずしも希望通りにならないことがあります。」
●「まずはジェネラリストとしての能力を求められるので、レジデント期間中は皆が同じプログラムでしっかりと基礎を学びます。多くの専門・認定薬剤師がいるので、助言を受けられる環境も整っていると思います。しかし、資格をとるための特別な訓練がある訳ではありません。あくまで業務をしながら自主的に行うという感じでした。」(がん専門薬剤師より)

Q8.研修を行う病棟(診療科等)を選択できますか?
●「病棟統括室長との面談で希望を伝えることができますが、他のレジデントと重なることもあり、必ずしも希望通りにはなりません。配属された病棟で興味のあることを見つけた方が充実した研修になるかと思います。」
●「内科系と外科系の病棟が経験できるように配慮されています。どの病棟に配属になっても、薬剤師としての基本的なスキルを身につけられるように、到達度の確認を行うなどの工夫をしています。」

Q9.研究は業務時間外に行うのですか?研究と業務を並行して行うのですか?どのように時間を作っているのでしょうか?
●「研究は原則時間外に行います。レジデント期間中は指導者と相談しながら研究を行っていきます。」
●「日中の業務を時間外に持ち越さないように工夫して、主に業務時間外に研究を行っています。業務改善、症例報告や観察研究など日々の仕事を形にする研究もあり、その場合は業務時間を研究につなげることが可能です。」
●「研究は時間外にします。業務内容がそのまま研究データとなることもありますが、まとめるのはやはり時間外です。自身の体力等と相談しながら、業務後に無理のない範囲で行っています。」
●「プライベートの時間を削り、休日などを利用して研究をすることもあります。業務効率を上げ、定時通りに業務を終え、残業時間を減らすようにしています。」

Q10.薬剤師レジデント修了後にはどのような進路があるのでしょうか?
○これまでの薬剤師レジデント修了生の進路は、当院の薬剤部や臨床試験部の他、他院 (大学病院や一般病院)の薬剤部や保険薬局で勤務する方がほとんどです。

Q11.就職先を紹介してもらうことはできるのでしょうか?
●「県内の病院や全国の大学病院などへ紹介されて就職しています。薬剤部長や副部長が様々な病院などを紹介してくれるため、就職に関しては心配することはないと思います。」

Q12.薬剤師レジデント修了後に千葉大学病院で勤務を続けることはできますか?
○本人の希望や勤務成績、勤務態度等により千葉大学病院の任期付き常勤職員へ登用する可能性があります。登用される人数は年によって変動しますが、例年約半数が薬剤師レジデント修了後も千葉大学病院で勤務を続けています。また、任期付き常勤職員となって3年後に再度継続できるか判断されます。

Q13.寮はありますか?
○薬剤師が利用できる寮はありませんが、家賃の補助として住宅手当が支給されます。当院の近隣ではワンルームの賃貸住宅の家賃は4〜6万円/月が相場のようです。