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エゴグラムを用いた慢性疼痛患者の性格特性把握の試み

患者の皆様へ

2023年2月14日
麻酔・疼痛・緩和医療科

現在、麻酔・疼痛・緩和医療科では、「エゴグラムを用いた慢性疼痛患者の性格特性の把握の」に関する研究を行っています。今後の治療に役立てることを目的に、この研究では20201年4月以降に当院疼痛外来を受診された20歳~79歳の患者様の診療情報などを利用させて頂きます。診療情報などがこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。

1.研究課題名

「エゴグラムを用いた慢性疼痛患者の性格特性把握の試み」

2.研究の意義・目的

「慢性疼痛には心理社会的要因が大きく影響しているといわれており、抑うつ、不安、破局的思考といった心理社会的要因をスクリーニングする評価がいくつか存在します。慢性疼痛には患者様の考え方や行動様式なども大きく影響しており、それには性格特性も関連していると考えられます。これまで、患者の性格特性に注目した研究は行われておらず、今回は簡便に性格特性を把握できるエゴグラムという指標を用いて、慢性疼痛患者の性格特性を把握することを試みることしました。これにより、慢性疼痛患者の性格特性に一定の傾向があれば、慢性疼痛になりやすいリスク因子の1つが判明すると考えられ、急性疼痛の段階でそのような患者様をスクリーニングし、慢性疼痛に移行させないような疼痛教育などを行えるようになるのではないかと考えております。」

3.研究の方法

当院の疼痛外来を初めて受診された際に問診表およびTokyo University Egogram new-ver 3 (金子書房)(以下TEG3)を記載していただいており、問診票における痛みの評価に関する情報(NRS、DN4)およびTEG3によるエゴグラムのパターンをデータとして利用させていただきます。標準的なデータとの比較を行うため、その情報に関しては、「新版 TEGR3マニュアル (金子書房)」に記載されているデータを使用します。

4.個人情報の取り扱いについて

本研究で得られた個人情報は、匿名化して管理し外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、千葉大学大学院医学研究院麻酔科研究室の鍵のかかる保管庫で保管します。

5.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について

ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。

 文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

研究実施機関  :千葉大学医学部附属病院 麻酔・疼痛・緩和診療科
本件のお問合せ先:医学部附属病院 麻酔・疼痛・緩和診療科
         医師 竹生浩人 

         043(222)7171 内線 73175