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スペシャリストのメッセージ

憧れから始まった

認定看護師・ヘリナースとして歩む専門の道

認定看護師を目指したきっかけは、副師長との面談で認定看護師になることを勧められ、救急外来で働く先輩看護師への憧れや、その方たちからの応援・後押しがあったことです。当時はICUで救命救急センター開設に向けた準備の中心メンバーとして、スタッフ教育に力を入れていた時期でもありました。認定看護師になることで何かしらの部署に還元ができるのではという思いも動機の一つとなりました。学校探しから受験まで半年ほどで進学し、いくつものタイミングが重なったことで無事に資格を取得することができました。

 ヘリナースを目指したきっかけは、病院で消防ヘリを担当する中で、交代勤務の体制を整えるため、ヘリナースの増員が必要となっていました。その中、フライトスーツを着て患者を搬送してくる先輩ヘリナースの姿に強く憧れを抱いたことが、私の志望動機の一つです。自ら志願した結果、希望が叶い、時間はかかりましたが、研修もスムーズに進めることができました。ヘリナースの仕事は、医師と二人きりで対応するため、状況に応じて先を読みながら行動することや、瞬間的な判断が求められます。そのため、経験と知識の積み重ねが非常に重要だと感じています。

患者ケアとマネジメントを両立し、

次世代を育てるICU副師長として

ICUでの管理者を決意したきっかけは、新人の頃からお世話になっていた師長がICUに異動してきたとき、また一緒に働けることを嬉しく感じていました。その師長が退職を控えていると知り、「残り1年という時間の中でも、師長から管理を学びたい」、「成長した姿を見ていただきたい」という強い思いが芽生え、管理者への道を決意しました。
 現在、ICUに配属され、副師長として勤務しています。認定看護師および特定行為研修修了者としての資格を活かし、管理業務だけでなく、患者ケアにも積極的に関わっています。ベッドサイドでは、認定看護師としての専門的な知識をもとに支援を行い、病棟スタッフが困ったときにすぐに頼れる存在でありたいと考えています。

患者さんの“その先”を見据えたICU看護

-未来のICU看護師を育てる患者のケアと看護の目標

「ICUの患者さんを歩いて帰したい」という強い思いを持って、日々の看護にあたっています。鎮静や人工呼吸器の装着により寝たきりになってしまう患者が多いICUでは、わずかでも早期からのリハビリや、先を見据えた看護が、最終的には歩いて退院し、社会復帰につながると考えています。また、ICUのスタッフは日々業務に追われる中で、患者さんの長期的な回復像を見失いがちになることもあります。だからこそ、「この人を歩いて帰すんだよ」と声をかけ続け、スタッフのモチベーションを維持し、前向きな看護につなげることを意識しています。ラウンドで病棟を訪れた際、退室後の患者さんが元気な姿で過ごしているのを見ると、自分たちの行ってきた看護が患者さんの回復にしっかりつながっていることを実感します。そうした場面をチームにフィードバックし、スタッフと喜びを共有することを大切にしています。ICUに入室していた時のことを患者さん自身は覚えていなかったり、辛い記憶として残っていたりすることが多いと思います。それでも、元気になった患者さんと「頑張りましたね」と声をかけ合える瞬間は、何ものにも代えがたい、看護師としての喜びを感じるひとときです。

成長を信じ、学び続ける覚悟を持って、

未来の自分を創る-未来の仲間へ

若手スタッフへの教育については非常に重要であると認識しています。しかし、経験が浅いことで「なぜこの看護が必要なのか」という理解が不足していたり、アセスメントが十分でなかったりする場面も多く、教育の難しさを感じることもあります。私自身はこれまでの経験をもとに、先を見通した説明をすることができますが、言葉だけではなかなか伝えきれない部分があると実感しています。だからこそ、患者さんが回復していく姿を実際に「見せる」ことの重要性を大切にしています。ICUしか知らない若手スタッフに対して、一般病棟での患者の生活や自立度の向上、私たちと同じような生活リズムに戻っていく過程を知ってもらうことで、看護のやりがいを感じてもらえるよう努めています。

就職希望者へのメッセージ

認定看護師を目指す方へ、自分が本当にその分野に進みたいのかをしっかり見極めることが大切だと思います。また、学校での学習は非常に大変で、特に現在は認定看護師の教育課程に特定行為研修も含まれているため、以前よりもさらに学習負担が大きくなっています。そのため、部署の管理者に相談しながら、強い意志を持って取り組み、資格取得を通じて病院にどのように貢献できるかを考えることが必要だと思います。

ICUでの勤務を希望されている方へ、千葉大学病院のICUは患者の重症度が高く、応用編からスタートするような場所です。基礎疾患や合併症が複雑に絡み合う患者が多いため、先を見据えた看護には高度な知識と経験が求められ、新人にとっては厳しい環境であると思います。しかし、教育熱心な先輩スタッフが多く、親身に指導してくれるため、教育体制については安心できると思います。一方で、日々できることが増えているのにもかかわらず、自分の成長を実感できず「何もできない」と感じるスタッフもいます。そのため、新人にはすぐに結果を求めるのではなく、時期が来れば必ず立派な看護師になれるという「ついていく覚悟」や「忍耐力」が必要だと考えています。

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