2021/10/21
今回は、手術、化学療法と並ぶ癌治療の3本柱の1つである放射線治療に携わる看護師の役割についてご紹介します。
放射線治療は長い場合で7週間程度の毎日の通院が必要になります。長い治療をやり遂げることは、身体的にも精神的にも辛いものです。看護師は患者さんの体調や日常生活に問題が生じる可能性がないかなどをアセスメントし、最後まで治療が行えるよう、患者さんやご家族のフォローを行っています。また、放射線についての正しい知識を持ち、放射線治療への不安を解消できるようにしています。
患者さんとの面談は、ゆったりとした環境で
お話しできるよう落ち着いた個室で行っています。
待合室でも相談を受け付けられるよう、
相談用紙を設置するなどの工夫をしています。
医師や放射線治療技師とのミーティングを毎朝夕、放射線外来看護師とのカンファレンスを週1回実施し、日々の患者さんの変化を患者さんに関わる職種で共有し、対応などを検討しています。
患者さんに毎日お会いする中で、そっと「もうやめたいよ」と漏らす方もいらっしゃいます。このような場面でも温かい雰囲気で気配りできるよう日頃から患者さんとの信頼関係を構築し、患者さんが「治療を完遂させよう」というモチベーションにつなげられるよう日々努力しています。