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2021/07/12

新型コロナウイルス感染症への対応とサポート体制

新型コロナウイルス感染症に罹患した患者さんの受け入れを開始して1年以上が経過しました。当院では、重症患者さんや重症化リスクの高い患者さんを中心に300名以上受け入れており、病状に対するケアはもちろん、心のケアにも重点をおいています。個人防護具の装着により医療者の表情が見えにくく、個室隔離により不安が増強しやすいため、患者さんの目を見てできるだけ頻繁に声をかけ、より丁寧な関わりを意識しています。家族との電話連絡やリモート面会を支援するなど家族と患者さんの架け橋となるようにしています。

感染症患者への対応については、感染制御部と連携をしながら、患者さんを担当する前に、手指衛生や個人防護具の着脱トレーニングを繰り返し受けています。また、疑問に感じたことはチーム内で共有し、早期に対応できるようにしています。新興感染症に対応できる看護師を育成することは大学病院の使命でもあり、今だからこそ学べる看護もあることから、今年度はコロナ専用病棟にも新人を配置しています。当初は不安を抱いていましたが、正しい知識を伝え必要なトレーニングを行い、患者さんに対応している先輩から学習することで不安も軽減され、チームの一員として力を発揮しています。

患者や家族、医療スタッフが抱える悩みやストレスは、上司や同僚と話し合う場を設けたり、メンタルヘルス支援チームのサポートを得ながら、自分たちの役割が発揮できるよう看護を提供しています。

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