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2020/10/20

放射線部に携わる看護師の業務って?

放射線部で看護師が配属されているのは、血管造影室、透視室、MRI、CT、PET、放射線治療室です。今回は、PETでの問診、検査準備、静脈確保、薬剤投与、撮影介助と、患者さんの来室から検査終了後まで通して関わっている看護師の業務をご紹介します。

 

PET検査は、ブドウ糖と同様の性質を持つFDGという放射性薬品を静脈から投与し、『がん細胞や炎症部位にはブドウ糖が積極的に取り込まれる性質』を利用して、取り込まれたFDGの分布を画像で評価する検査です。ブドウ糖類似物質の分布を見るので、当検査室では、6時間前から絶食や糖分制限をしています。経管栄養中など特殊な事情がある場合には当該科に確認をし、問診でも確認して対応します。

FDGは放射性薬品で、体内に注射することで内部被ばく状態となります。放射線に関する知識に基づき、外部被ばくを防止することが重要です。FDGの半減期は、110分と比較的短いですが、被ばくや検査料金(3割負担で30,000円程度)を考慮し、確実に検査することが求められます。

検査室は、一期一会の患者さんがほとんどですので、限られた時間内に体調、ADLや検査への不安などについてアセスメントします。検査に影響する患者さんの情報を問診やカルテを通して検索し、除外していくことも大事な看護業務です。

さらに、医師、診療放射線技師、薬剤師と必要な情報を共有することで、患者さんへの危険を回避し、安全に検査を実施しています。

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