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2019/06/05

地域医療連携部

今年度は、専門医療チームの活動のなかでの看護師の役割などをご紹介頂きます。
第2回 地域医療連携部
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地域医療連携部は、「入院支援部門」「退院支援部門」「患者相談窓口」に分かれて業務を行っています。
地域医療連携部の看護師は、退院支援の必要性について早期にスクリーニングを行い、ソーシャルワーカーとともに退院支援における「退院調整」、「相談業務」の対応をしています。外来や病棟とのカンファレンス、院内看護師が地域医療連携部で研修する機会などを通じて、多職種と協働した退院支援の重要性についての理解を深める働きかけも、地域医療連携部の看護師の重要な役割と考えています。
地域医療連携部の看護師が考える退院支援、それは患者さんを常に「生活者」として捉え、「病気と共に、その人らしく生きる」を支えることです。どんな状態で帰るのか、どんな状態で帰りたいのか。検査や治療、ケア…病院では当然なことですが、「生活者」にとっては非日常であることを忘れず、患者さんが「生活者」に戻るために必要な課題を考えることが退院支援において最も重要だと考えます。地域医療連携部に限らず、患者さんに関わる多職種がそれぞれの職種の視点でその課題を明確にできれば、患者さんにとってより充実した生活に近づくはずです。病院で働く私たち自身が「生活者としての価値観」を見失わず、患者さんや家族の声を聞けるよう心がけたいと思います。

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