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2018/10/31

肺移植コーディネーター

看護師 M.Tさん(入職後11年目)
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私は肝胆膵外科病棟に勤務しています。侵襲の大きな手術の多い科ですが、その中でもさらに厳密な全身管理や感染管理を要する肝移植に興味を持ったのがきっかけで、院外研修や学会などで学習を深め、数年前からは移植コーディネーターとしての活動もしています。
病棟では、入院してから手術までの身心の状態を整える看護、術後の急性期から回復期にかけての外科的な看護、状態が落ち着いてきたら退院後の生活を見据えた生活指導や社会サービスの調整などを行います。


移植コーディネーターとして、スタッフの相談に乗ったり、マニュアルの修正や読み合わせをしたりして、看護の質を保つことができるよう努めています。また、私自身が患者さんに看護を提供することはもちろんですが、実践のロールモデルとなったり、後輩と一緒に患者さんのケアをすることで後輩を育成したりすることも、私の役割と考えています。

その他にも、実際の看護の場面でスタッフが困っていることや問題になりそうなことを把握し、医師などの他職種や管理者と相談し、改善できるようにしています。そういった活動を通して、スタッフが働きやすくなったり、患者さんへよりよい看護が提供できるようになると、とても嬉しく思います。
外来では、先輩コーディネーターから指導を受けながら、移植を受ける前や退院した患者さんと関わっています。外来での関わりは始めたばかりで経験も少ないのですが、肝移植の周手術期を通して関わることで、患者さんが手術に臨む思いや退院後の生活における不安などについて、より理解が深まりました。今後の課題としては、外来で得た経験や知識を病棟スタッフと共有して、患者さんへの理解や退院指導などに活かしていきたいと思っています。

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