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2018/10/05

がん看護専門看護師

今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第6回 がん看護専門看護師
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今は、2人に1人ががんに罹患する時代です。様々な治療方法の開発に伴い、治療経過は長くなり、がんに罹患すると多くの問題に直面します。
私たちは、がん看護専門外来や日々の看護実践でがん患者さん・ご家族の困り事の相談を受け、様々な方策を一緒に考えています。今回は、がん患者さんが感じる孤立感についてお話します。

ご家族は患者さんの気持ちを察しようとしますが、がんと向き合っている当事者とは少し気持ちが違うものです。職場の仲間や友人は健康者であり、気持ちの隔たりは大きく、がん患者さんは社会の中で孤立感を感じています。このような状況に一人で対処することは難しく、同じ立場の人と話し合う機会(ピアサポート)を得ることが重要であると言われます。

私たちは、がん患者さんがご自身の体験や思いを自由に語れる場として「がんおしゃべりサロン」を開催しています。私たちは、参加者が均等にお話できるよう、また、不適切な話題にならないよう配慮しながら場を進行していきます。「同じ病気の人の話が聞けて、自分だけではないと安心した。参加して本当に良かった。」、「ここで話をすると安心するよ。」と初参加の方もリーピーターの方も、それぞれのペースで語り合い、すっきりした顔でお帰りになります。「気持ちを分かち合うことの大切さ」を再確認し、「がんおしゃべりサロン」を続けたいと思います。

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