ページタイトル画像

2018/09/28

他部署連携で取り組むNICU/GCUの退院支援

新生児特定集中治療室は、新生児に特化した集中治療室(以下NICU)9床、回復治療室(以下GCU)18床からなり、急性期から慢性期の新生児の治療・看護にあたっています。
当院の周産期母性科では、大学病院の特殊性としてハイリスク妊婦(胎児の問題・母体合併症など)が多く入院してきます。
ここで出生した集中治療が必要な新生児は、速やかにNICUまたはGCUに入院となります。このようなお子さんは、長期にわたる入院治療が必要となる場合や、退院後も自宅でのケアが必要になる場合があり、親御さんは通常の育児に加えて自宅でのケアを習得する必要が生じます。病気を持ちながらあるいは病気を克服して、一日も早く本来の生活の場である自宅に帰り成長していくことができるよう、出生前から両親をサポートする体制を整え、必要な援助や指導を行うことが私たちの役割だと考えています。
具体的には、周産期母性科の医師・助産師との出生前からの受け入れ体制調整のためのカンファレンス、地域医療連携部や院内ファミリーサポートチーム(FAST)との連携による退院調整を進めます。また、児の状態に応じ、リハビリテーション部や臨床栄養部などとも連携が必要になります。更に退院に向けて、自宅での医療処置や家族が退院後の生活のイメージが出来るよう小児科・小児外科病棟と連携し指導しています。退院後は、引き続き小児外来看護師ともカンファレンスを行い、退院後の患児や家族の様子をフィードバックしてもらい、次の看護に活かしています。
このようにNICU/GCUでは「NICU/GCU is your family」をモットーに、部署の垣根を越えて連携を取り、入院した児がより良い状態で早期退院できるようチーム医療に取り組んでいます。

ページトップへ