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2018/06/04

精神看護専門看護師

今年度は、専門看護師、認定看護師のみなさんに、現在取り組んでいらっしゃることをご紹介頂きます。

第1回 リエゾン精神看護専門看護師
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「朝起きたらね、ああ、また今日も息しないといけないのかーって思うんですよ。食べることがあんなに好きだったのに、食べる楽しみよりも…もう息する苦しさの方が強い…こんなの生きてるっていうのかな」
私の出会った肺がんの患者さんの言葉です。
リエゾン精神看護専門看護師の私にとって、このように疾患とともに生きていく患者さん、ご家族のお話しをまずしっかり伺うこと、今生きる時間をともに過ごすことから仕事は始まります。「リエゾン」とは仏語で“つなぐ/橋渡しをする”という意味です。そのため患者さん、御家族の不安・抑うつなど精神症状に対しての直接の支援と同時に、身体疾患の看護と精神科的看護の知識や技術をつなぎながら、患者さん、ご家族患者をとりまく医療スタッフ、医療チームがより効果的に連携できるよう調整役を果たせるようにも努めています。

みなさんは上記のようにつぶやかれた患者さんに対して、どのような対応を考えますか?
ベッドサイドでかかわった、その場の私達看護師一人ひとりが自分の答えをもっていると思います。言葉のお返しだけではなく、視線、身振り手振り、間合い・・・すべてで対話していくことが重要だと日々感じています。「あの時どうしたらよかっただろう」と葛藤を感じているスタッフと一緒に検討するのも有意義な時間です。今日も責任と不安とわくわく感をかかえて、病棟をラウンドしたいと思っています!

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