モダリティ

ページタイトル画像

透視撮影

 

 

少量のエックス線用い透視を行うことで、リアルタイムでの観察が可能であり、選択的な造影検査として、各診療科がさまざまな検査を施行しています。臨床に合わせて、断層撮影(トモシンセシス)や血管造影(DSA)機能を有した装置で臨床上有用な画像を提供しています。


消化管造影検査

 バリウムなどの造影剤を使用して、食道造影検査・胃造影検査や注腸検査を行っています。


整形外科系検査

 経皮的に造影剤を注入する脊髄腔造影検査(myelography)、椎間板造影検査(discography)、肩関節や手関節などの関節腔造影検査(arthrography)を行っています。また透視下で、脱臼や骨折に対して整復などの治療も行っています。


肝胆系検査

 経皮的肝胆管造影法(PTC:Precutaneos Transhepatic Cholangiography)という、皮膚もしくは肝臓より肝内胆管に穿刺し、胆道を造影する検査です。また、経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD:PTC-drainage)という、PTCチューブを留置し、胆汁を排泄する治療も行っています。


小児・小児外科系検査

 

 小児の腸重積整復やバリウム造影、排尿時膀胱尿道造影(VCG:Voiding CystourethroGraphy)などを行っています。


婦人科系検査

 主に子宮卵管造影(HSG:Hysterosalpingography)を行っています。子宮や卵管〜卵管采までの経路を造影して撮影します。主に不妊の原因を調べる検査です。


泌尿器撮影

 泌尿器系の撮影は、DIP、IVP、CG、UG、VCUG、チェーンCG、KUBなどの他、尿路系各種留置カテーテルの交換や、排尿排便機能などの検査を行います。

 当院では、泌尿器系検査専用の装置を使用して各種検査を行っています。デジタル記録と簡単な動態撮影にも対応できる特徴があり、撮影台付属の小物類も泌尿器関連の撮影に利便性があるよう工夫されています。

 DIP・IVPで使用する造影剤はヨード系の造影剤副作用歴や副腎機能の良し悪しを予約前に事前にチェックをします。緊急を要する検査の場合は、その都度対応しています。


腎盂造影検査(DIP・IVP)

 造影剤を用いて、腎臓の機能や尿管結石の有無、血尿の原因などを調べる検査です。普通のエックス線撮影と同じ方法で撮影しますが、造影前・造影剤投与後(5分・10分・20分)と時間を決めて撮影することがほとんどです。必要があれば立位も撮影します。


泌尿器系各種造影検査 

 膀胱がん・前立腺肥大や前立腺がんなどの、膀胱への広がりや尿道への影響を確認する検査です。DIPなどと異なり、尿管狭窄の原因となる部分を膀胱方向から確認する、逆行性の造影検査(RP)といった特殊な検査も行います。


特殊検査

嚥下造影検査

 嚥下造影検査(VF:Videofluoroscopy xamination of swallowing)は、バリウムを混ぜた食べ物や液体を実際に飲み込んでいただき、嚥下機能を評価する検査です。動画として診療科に提供しています。

その他、中心静脈栄養カテーテル・ポートや人工透析用カテーテル挿入などさまざまな手技にも利用されています。