検査部紹介

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ご挨拶

検査部長挨拶

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臨床検査は入院・治療計画・退院の判断に必要
 病気を診断するために、患者さんの症状を詳しくお聞きし(問診)、外から手で触れて例えば痛みや腫脹(腫瘍)があるかどうかを知り(触診)、聴診器で肺やお腹の中の音を聞くこと(聴診)が中心に行われてきました。今でもこれらが大切であることはもちろんですが、多くの病気を出来るだけ早期の無症状の時期に発見し、適切に治療することを目指す現在の医療は、臨床検査なしには行えません。入院や治療方法の判断の7-8割に臨床検査のデータが必要であると言われています。さらに近年では、一部の病気では、遺伝子を調べることにより、発症の予知や予防ができるようになっています。臨床検査はこのように、病気を診断のみならず病気になる前にも役立ちます(いわゆるゲノム医療)。
 
検査部の日常業務
 当院の検査部の日常業務は大きく検体検査と生理機能検査の2つに分けられます。検体検査は、中央採血室の採血業務、血液・尿などを用いる一般検査、感染症の診断や感染症関連情報の提供(微生物検査)、遺伝子検査(遺伝子関連検査)などがあります。生理機能検査は、心電図・脳波・肺活量などをみる生理機能検査や超音波検査(心エコー、腹部エコー検査)に分けられます。このように、検査部における臨床検査は多岐にわたり、これらの検査部署に約60名の臨床検査技師、医師、看護師、事務関係スタッフが所属し、正確・精密・迅速な検査結果を24時間体制で患者さんや診療科に提供しています。大学病院の検査部の第一の役割として、日常の検査を最高のレベルで行うことはもちろんですが、私達は検査の専門家として検査結果を適切に判断し、必要に応じて診療側に次の一手を提示することも必要と考え、検査部の医師と臨床検査技師が連携して新しい情報発信の姿を追い求めています。当院の検査部は平成28年3月に国際的な検査室の基準であるISO 15189の認定を取得しました。ISO 15189は国際的な臨床検査室の精度管理の標準化となる要件が示されており、臨床研究(治験などを含む)を行う際にも必要で臨床研究中核病院やがんゲノム医療中核拠点病院、特定機能病院などに施設要件として求められています。2026年の診療報酬改定では、これまで保険収載が認められなかった施設内で開発された薬事未承認の診療の用に供される検査(Laboratory Developed Tests: LDTs)が保険収載されることになりました。当検査部でもLDTsを開発し、保険収載を目指しています。
 
新しい検査法の開発
 いかに検査が進歩したとはいえ、まだまだ超早期診断や鑑別診断(複数の病名が候補としてあげられる場合にそれらを区別して最終的に一つの病名に絞り込むこと)のために満足できる検査が存在しない場合も少なくありません。したがって大学病院の検査部の重要な使命として新しい検査法の開発があげられます。現在もさらに新しいマーカーを追い求めています。50年後、100年後にも使われているようなMade in Chibaの新しい検査法を1つでも多く開発し、診療の場で役立てて頂くことが我々のミッションと考えています。
 
学生教育と社会貢献
 大学病院の使命は診療・研究・教育・社会貢献とされています。検査部では上記の診療・研究に加えて、医学部の学生や、検査技師養成大学からの実習生に対して 「鉄は熱いうちにうて」の通り、臨床検査の重要性をしっかり次の世代に伝えることにも力をいれています。また社会貢献の一つとして千葉県内の病院や検査機関との情報交換を通して千葉県全体の臨床検査レベルの向上にも寄与しています。保健所(千葉市や他の自治体)と協力して千葉県内の多くの衛生検査所の精度管理なども定期的に行っています。日本臨床検査医学会や日本専門医機構の臨床検査専門医研修プログラムにも基幹施設として登録されています。なお臨床検査専門医は専門医制度の19ある基本領域のひとつです。
 
遺伝子診療部との連携
 千葉大学病院の検査部のもう一つの特徴は遺伝子診療部と検査部遺伝子検査室が緊密に連携していることです。遺伝子診療部では、1)ご自身やご家族の病気と遺伝の関係を心配されている方への遺伝カウンセリングの実施、2)病気を確実に診断するため、あるいは将来の発病を予測するための遺伝子検査の実施と結果の説明、3)千葉大検査部でLDTとして開発した遺伝性腫瘍に対する29遺伝子の多遺伝子パネル(自費診療5万円)を行っています。
 
がんゲノムセンターとの連携(エキスパートパネル)
 がんゲノム医療の推進は今後の大学病院のみならず、千葉県や国内の医療にとって目指す方向です。検査部スタッフはがんゲノム診療にコアであるエキスパートパネルに主体的に参画して、組織や血液を用いたがんゲノム医療の土台を支えています。
 
千葉大学医学部附属病院
検査部長・超音波センター長
(兼)遺伝子診療部・がんゲノムセンター
 
診療教授
松下 一之

検査技師長挨拶

 千葉大学医学部附属病院 検査部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。一言ご挨拶申し上げます。
 近年の医療技術の進歩には目覚ましいものがありますが、臨床検査に関しても例外ではありません。かつて大変な手間と時間をかけて分析していた検査は、新しい分析技術や装置の登場によって短時間で正確に結果が得られるようになりました。このことは検査室のみならず患者さんにとっても大きなメリットをもたらしました。診察の前に採血や採尿を済ませて、その結果に基づいて診察を行う「診察前検査」が可能となり、これによって診断はもとより、治療に対する効果判定や副作用の監視などを素早く行うことができるようになりました。また、従来は測定が困難であった生体内の微量物質などの特殊検査も正確に分析できるようになってきています。
 このように現代の臨床検査は長足の進歩を遂げています。しかし、正しい結果を得るためには、血液などの検査材料の取り扱いや処理、検査試薬の調整、検査機器の管理、分析結果の評価などを適切に行う必要があり、臨床検査の専門家である臨床検査技師のチェックによってその「精確性」、「妥当性」は担保されます。
 大学病院の役割には、診療、教育、研究、地域貢献の4本の柱がありますが、当検査部にも同様の役割が期待されています。我々は大学病院としての極めて高度な医療を支えるために、日常診療に必要な検査情報を迅速・正確に報告しています。また、より専門的な資格の取得にも努めており、当院の臨床検査は高度な専門家集団によって提供されています。教育面では臨床検査技師養成校からの実習生を受け入れ、先進医療を担う医療人の育成にも貢献しています。加えて、臨床検査のさらなる発展に寄与するべく、新しい検査法の開発・改良にも力を注いでいます。
 これからも皆様のお役に立つ情報を、ホームページを通じて発信していきます。正しい検査を実施するためには、我々のたゆまぬ努力が必要ですが、患者さんの検査に対するご理解も不可欠となります。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 
千葉大学医学部附属病院
検査部技師長
川崎 健治