千葉大学 高度医療人材養成拠点形成事業

事業概要

 近年、日本では研究力の低下が問題視されています。また、2024年に医師の働き方改革が施行され、時間的制約がある中、医療機関としての役割を効率的に担いながら、医師の研究時間を確保することが必要になりました。そのため、各大学病院は臨床・研究に関する高度な知識・技術等を有する優れた医師を養成することや研究支援者の活用が重要になってきています。文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業」では、各大学病院が医師の働き方改革を推進しながら、高度な臨床・研究能力を有する医師を養成し、また医師以外ができることを研究支援者へタスクシフトすることで、日本の研究力を強化することを目的としています。
 本事業を通して、千葉大学では医師の働き方改革を実現させると同時に、基礎・臨床の両方に貢献できる研究医の育成を目指しています。この育成プログラムに参加した高度な臨床および研究能力を有する医師が将来的にリーダーとなり、千葉大学が国際レベルの質の高い臨床研究を推進できるように研究体制を整備・構築することを本事業の目的とします。

01

研究医の育成
「基礎・臨床融合型国際研究リーダー育成養成プログラム」を通して、
高度な臨床および研究能力を有する医師を養成する。

02

国際共同試験を実施するための組織体制の整備
国内外の研究支援機関であるAcademic Research Organization(ARO)と連携を強化し、
国際的な臨床試験のネットワークの基盤を構築する。

03

疾患別研究プラットフォームの構築
「免疫ワクチン学分野」、「難病・老年医学、がん、精神・神経分野」、「医療機器分野」において、
各研究機関と協働して基礎・臨床研究を推進し、学生等への教育の環境整備を行う。

04

データの利活用
国際標準基準であるCDISC、CDASH標準による共通データベースを構築し、
広くデータの利活用やメタ解析を実施できるように体制を整備する。
画像:千葉大学 基礎・臨床融合型国際研究のためのリーダー医師育成プログラム
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