感染症内科で学べること・研修プログラム
千葉大学医学部附属病院・感染症内科では医員の募集を随時しております。
また2021年4月からは後期研修(専攻医)も合わせて募集しております(毎年若干名)。
当院感染症内科の研修プログラムの特色は以下の通りです
- 病棟や外来のコンサルテーションをベースにした感染症診療を学ぶことができます。
- 病院感染管理チーム(Infection Control Team)として院内感染対策に従事し、ICD(infection control doctor)として必要な診療技術を習得することが可能です。当院のICTは「千葉大学病院 病院感染予防対策パーフェクト・マニュアル」(診断と治療社)出版など啓蒙活動にも力を入れ、今後は病院疫学研究(Hospital Epidemiology)に力を入れる予定です。
- 職員感染管理:千葉大学病院の職員の感染症対策(予防接種、針刺し事故、結核、インフルエンザなど)を担当しこれらの対応を学ぶことができます。
- HIV・AIDS拠点病院であり、主に外来においてHIV患者の診療を行っています(通院患者数300人弱)。HIV治療や日和見感染症の治療やマネージメントに関しても学べます。当院は千葉県エイズ拠点会議にて千葉県内のエイズ拠点病院と協力体制があり、将来的には共同研究を推進する予定です。
- 真菌医学研究センターがあり、全国から真菌症に関する相談、患者の紹介が行われているため、真菌感染症に対する診断・治療を学ぶことができます。
- 造血幹細胞移植に加え、心・肺・腎・肝など固形臓器移植も行っている医療機関のため、移植関連の感染症の診断・治療を学ぶことができます。
- 千葉県院内感染対策地域支援ネットワーク(千葉ネット)を通じて地域医療連携にも努めており、参加している各施設と共同で千葉県内のローカル・データ構築と疫学研究を推進する。
- 検査部が充実;通常の微生物検査質の業務に加え、質量分析計(MALDI-TOF)による菌種同定や全ゲノム解析、フィルムアレイシステムもあり、研究にも対応しています。
- トラベルクリニック設置しており、旅行医学(海外旅行者に対するアドバイス・ワクチン接種・マラリア予防等)を学ぶことができます。
- セクシャルヘルス外来を設置しており、性感染症やHIVの暴露前予防について学ぶことができます。
- 海外での臨床経験を有する指導医が在籍し、海外でのキャリアの助言を受けることができます。
当科の研修で取得できる資格は以下の通りです
- 内科専門医
- 日本感染症学会専門医
- ICD(インフェクションコントロールドクター)
当科の具体的な業務内容
- 主科としての外来診療:HIV感染症、性感染症、抗酸菌感染症など様々な感染症
- 他科からのコンサルテーション:外来・入院ともに多数(1日1-4件)
- ICTとしての活動:週1回のICTミーティング・ICTラウンド、アウトブレイク対応
- ASTとしての活動:週1回の抗菌薬ラウンド、毎日の血液培養確認など
- 研修医教育:毎月1-2人。教育、指導
- 医学部学生教育:講義、実習など
週間スケジュール
曜日 | 午前 | 午後 |
月曜日 |
8:30 ミーティング 外来(真菌外来)・ICUカンファ |
(第4)ICTカンファレンス(4pm~) |
火曜日 |
8:00 レクチャー 8:30 ミーティング 外来・ICUカンファ |
ICTとして病棟回診 |
水曜日 |
8:00 抄読会 8:30 ミーティング 外来(真菌外来)・ICUカンファ |
部署ミーティング HIVカンファレンス 症例カンファレンス 抗菌薬ラウンド |
木曜日 |
8:30 ミーティング 外来・ICUカンファ |
(第3)ICT月間ラウンド |
金曜日 |
8:30 ミーティング 外来(真菌外来)・ICUカンファ |
(第1)ICT月間ラウンド |
土日はオンコール体制です
研修プログラム
後期研修(専攻医)を希望される先生は、千葉大学医学部付属病院内科専門研修プログラムに登録いただき、内科専門研修を行って頂くことになります。
研修プログラム【内科】(千葉大学医学部附属病院 総合医療教育研修センター)
研修申込方法
千葉大学医学部附属病院 総合医療教育研修センターサイトにて申込を受け付けています。
千葉大学医学部附属病院 総合医療教育研修センター
当科の研修について
千葉大学医学部付属病院内科専門研修プログラムに申し込みいただき、研修プログラム3年のうち、最初の2年は協力病院で内科研修を行い、最後の1年間は大学病院の感染症内科で感染症を重点的に研修します。
その後は基本的には感染症内科のスタッフとなっていただき感染症研修を継続し感染症専門医を取得していただくことを予定しております。専門医取得後ないし取得中の大学院進学・海外留学も可能です。
国際保健や病院疫学を専門とする場合は公衆衛生修士(MPH:Master of Public Health)取得を支援します。
感染症に関する国際協力に関しても相談に応じます。
ご連絡先
研修等に関する相談(後期研修(専攻医)以外の研修も含む)は以下の連絡先にお願いします。
連絡先:感染症内科 kansen(ここにアットマーク)office.chiba-u.jp
電話:043-222-7171(代表)