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新型コロナウイルス感染症治療薬の研究開発プロジェクト(FLVOCCO) へのご寄付のお願い

2023/06/12

既存薬フルボキサミンの再開発による重症化予防を目指して

 私たちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による重症化予防治療薬の開発を目指し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から令和4 年度に期間が定められた研究費をいただきながら、研究開発として医師主導治験をすすめてまいりました。本治験は、既存の抗うつ薬であるフルボキサミンを、新型コロナウイルス感染症の新たな抗炎症作用薬として開発するもので、既存薬再開発(ドラッグ・リポジショニング)という手法での開発となります。この手法は、治療薬の社会実装が比較的短期間で可能となるメリットがございます。
 本治験の愛称は、Fluvoxamine overcomes COVID-19(フルボキサミンでCOVID-19に打ち克つ)という願いを込めて、FLVOCCO(フルボッコ)といたしました。
 千葉大学病院は、千葉県内の新型コロナウイルス感染症重症患者に対する診療の最後の砦としての使命を果たすとともに、新薬の研究開発を推進してまいりました。しかし、新型コロナウイルス感染症は第7 波、第8 波と感染者の急増を繰り返し、その度に当院の感染症専用病床やICU 病床がひっ迫し、通常医療の提供や研究活動にも支障をきたす状況も繰り返してきました。さらに近年の医薬品供給の不安定化や物流制限などの影響から、治験薬やプラセボ薬の製造や確保に大幅に時間を要してきました。その結果、本治験は当初の研究費の助成が決定していた研究期間内に研究を進めることができず、研究費が不足する事態となりました。
本治療薬を国民の皆さまにお届けするために一早く研究を進めたく、この度は皆さまからのご支援を賜りたく寄付公募を開始いたしました。新しい未来の医療と安心安全なポストコロナ社会の実現のために、皆さまのご篤志によるご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。