千葉大学病院
感染制御部・感染症内科
千葉県内には、約1,500名のHIV感染症患者が治療を受けています。
この診療の担い手は、千葉県内に10カ所あるエイズ診療拠点病院です。
すぐれた治療薬が開発され、HIV感染症患者は非HIV感染症の人と同等に人生を送ることも可能になりました。
その結果、HIV感染症患者の高齢化が進んできました。そのため非HIV感染症の人と同様に、心臓血管疾患、慢性腎臓病、糖尿病、脳血管疾患といった、いわゆる生活習慣病を合併するHIV感染症患者も増加します。この傾向は顕著になってくることが予想され、HIV感染症患者の長期療養体制を整備することが求められてきました。
千葉県HIV透析ネットワークは、慢性腎臓病から血液透析にいたるHIV感染症患者が円滑に透析医療に移行できるための仕組みです。
千葉県血液透析医会のご協力を得て作ることができました。
この背景には、HIV感染症に関する偏見や差別、最新のHIV医療情報が更新されていないなどの課題があります。
このネットワークのもう一つの使命として、HIV感染症に対する啓発活動を行うことも継続して実施していくこととしています。
千葉県内のHIV感染症患者の長期療養体制の一つの基盤として、千葉県HIV透析ネットワークが機能し、HIV感染症患者の診療を支えていきたいと考えています。
千葉県HIV透析ネットワーク 代表
千葉大学医学部附属病院 感染制御部 部長 猪狩英俊
1.登録申請書
2.登録申請書 (Excel)