
私は外科医として約30年にわたり、臨床の現場に身を置いてまいりました。3年前に当院へ副院長として赴任し、2025年より病院長を拝命しております。赴任時、「今後は病院経営にも携わってほしい」と言われましたが、これまで病院経営やリーダーシップについて体系的に学ぶ機会はなく、経営会議に出席しても、正直なところ内容を十分に理解できているとは言えない状況でした。そのような不安を抱えたまま病院長に就任するにあたり、当院からちば医経塾の第6期・第7期生として参加されていた先輩方の強い勧めを受け、受講を決意しました。ちば医経塾は、病院経営に必要な知識を1年間で体系的に学べるようカリキュラムが構成されており、井上塾長をはじめ、各分野の第一線で活躍されている講師陣による講義が大きな特徴です。また、グループワークでは、チームごとにZoomを活用し何度も議論を重ね、発表を行いました。授業後には、同じ志を持つ多職種の仲間と語り合い、親睦を深めることができ、学生時代に戻ったかのような貴重な経験となりました。私と同じように、臨床経験は豊富でも病院経営に不安を感じておられる方には、ぜひ受講をお勧めしたいと思います。

年齢を重ねるに従って、医局人事で異動しつつホスピタリストとしての経験を積むと一口に言っても、徐々に業務の比重が臨床からマネジメントに移ってきます。これは世の常なので皆様もお感じかと思います。ただ、やはりある程度の立場になると、医学/医療マインドだけでは解決しきれない課題に折々ぶつかるようになってきます。小生の場合は某ネット媒体の広告に触発されて、新しい引き出し(考えるヒント)を増やそう、という意気込みで応募しました。実際に参加してみると、受講生は職種も地域も様々でもちろん視点も違う、端的には医療に対する目的意識も必ずしも同じではないメンバーの集合で常に刺激を受ける1年間でした。もちろん千葉県に勤務する身としては千葉大学近関連の人脈、という意味でも大きな財産を得ることができました。卒業後、MBA取得に向かう方も多いようですが、それ以外にも考察を掘り下げる手段は多々ありますし、医療=経営、というマインドに何となく抵抗感をお持ちの方にこそ受講をお勧めします。仲間として切磋琢磨することを楽しみにしています。
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