病院経営に関する知識を横断的に学びたい!そんな思いを抱いているときに出会ったのが「ちば医経塾」でした。医療政策の専門家や病院の院長先生、医療関連企業の方などの講義を通じて、様々な視点から病院経営を感じることができました。約1年間の受講を終えて多くの学びがありましたが、何よりも“病院経営は奥が深い”ということに改めて気づかされました。病院経営は学んだ情報をアップデートし続けていくことが重要でそのきっかけを与えていただきました。
また、職種やエリアも全く異なる約30名の同期との出会いも大きな財産となりました。何か困ったことがあれば頼れる仲間がいるということは私自身にとって大きな支えとなっています。これからも同期の皆さまと切磋琢磨しながら、医療業界の健全発展に貢献していきたいと思います。
私は元々、法人の介護分野で10年近く仕事をしておりました。医療に関わることになったのは、2019年に病院機能評価更新があり、突如プロジェクトリーダーとしてアサインいただいたことがきっかけです。それからは院内の様々な部署が何をしているところなのかを、一から聴き取り、理解を深めていきましたが、時が経ち院内のことはそれなりに解るようになる中で、どことなく「自分は井の中の蛙になってはいないか」と感じることも多くなりました。そのような時に上司(事務部長)より、ちば医経塾の話を聴かせていただき強く心が惹かれ、志望させていただきました。
各分野のスペシャリストの講師の方々が登壇される講義は、自院に戻ったら、毎回誰かにすぐに話したくなるような刺激的な内容ばかりで、受講期間は次回の講義までが待ち遠しいくらいでした。講義後の懇親会(飲み会)も職位や職種の垣根もなく、とても楽しいひとときであるとともに、会を重ねるごとに、同期の絆を深めることができ、新たなネットワークができたことも、ちば医経塾で得られた大きな成果であると感じております。
受講を経て、今は「井の中」からほんのり顔を出し、大海を見渡すことができるようになったように思います。
経営関連の会議に参加する中で、分からないことが多くあります。特に財務や医療経営は不得手で、事務方任せにしてしまいます。同じように感じる方、特に医師は多いのではないでしょうか?
そんな中、たまたま書店で井上貴裕先生の『病院マネジメントの教科書 病院経営28のソリューション』を手に取り、ちば医経塾の存在を知りました。本格的に受講を検討したのは2023年、新型コロナウイルスによる行動制限が緩和されるも、まだ外出には不安が拭いきれない頃でした。さらに2024年元日には能登半島地震に被災しました。大変な思いをしましたが、あらかじめ準備しており、現地対面に加えWEB受講も可能とのことで、災害対応に追われる中でも申し込み、受講の機会をいただきました。
実際には、所用のある数回以外は能登から千葉に頑張って通いました。当初の目的であった財務を含めたマネジメントはもちろん、感染、先進医療、リハビリ、検査といった実務、病棟運営や建築など、up-to-dateなテーマも幅広く学べました。講義のほとんどは後にWEBで見て復習もできますが、造詣の深い先生方からの講義を、息遣いや体温の伝わる生で受講し、質問したり討論をしたりするのがおすすめです。
受講生は北海道から沖縄まで全国各地から、医師、事務、技師、コンサルタントなど多職種にわたりました。実習や発表の機会もありましたが、得手・不得手を補いあいながら進め、プレゼンテーションで刺激を受けることができました。講義後は有志による懇親会で情報交換、悩み相談、ざっくばらんな話ができました。今後もネットワークは続くと期待されます。意欲的に学び続ける志の高い、かつフレンドリーなメンバーに恵まれ、全国に仲間ができたのは大きな財産です。
以上のように、ちば医経塾では実務的な知識やスキルを幅広く学ぶことができ、多くの専門家とのネットワークを築くことができます。医師や医療従事者としてのキャリアを向上させるため、受講を強くおすすめします。新しい知識や技術を習得し、多くの仲間と共に成長する機会をぜひお見逃しなく。
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