当院でのプログラムでは、専攻医1年目夏頃には心臓麻酔の主担当として活躍できるよう、他の麻酔研修での安定した技能の習得を基盤に、段階的かつ無理のないカリキュラムを提供しています。研修内容は以下の通りです。
- 心臓麻酔に必要な技術と知識の段階的な習得
CV研修(シミュレーターおよび実地研修)や、TEEシミュレーター・座学を通じたセミナー、SGおよびその他モニタリングに関する勉強会を実施し、合併症への理解を深める機会を提供します。これにより、心臓麻酔担当に当たり、必要なスキルを無理なく習得いただけます。

- 豊富な症例数を基にした実践的研修
当施設では、年間で心臓血管麻酔症例約400例実施しており、経皮的大動脈弁置換、経皮的僧帽弁置換、経皮的左心耳閉鎖、心移植や肺移植、LVAD、Impella挿入など多岐にわたる症例を経験できます。豊富な症例に触れることで、実践的なスキルを磨いていただけます。また、先天性心疾患に関しては、当院のみでは症例が不足するため、都内、千葉県、埼玉県の小児専門病院や松戸市立病院などと連携し、より幅広い症例を経験できるようサポート体制を整えています。
- ME(医療工学士)との連携と人工心肺に関する理解の強化
MEとの連携を深め、人工心肺に対する理解を深めるME研修や、人工心肺ハンズオンセミナーを実施しています。これにより、手術中に麻酔科医に必要な総合的な知識と技能の向上を目指します。
- 充実した指導体制と資格取得支援
心臓麻酔専門医が6名、JBPOT取得者は多数在籍しており、経験豊富な指導者のもとで研修を受けることができます。多くの医局員が専攻医2~3年目にJBPOT資格を取得しており、充実したサポート体制で研修を支援いたします。また、麻酔科専門医取得後1~2年で心臓血管麻酔専門医を取得できるよう、症例の経験に加えて学会発表や論文作成のサポートも行っています。
心臓麻酔に興味があり、これから心臓血管麻酔専門医を目指す先生、さらに心臓麻酔の経験を積みたい先生は、ぜひ見学にいらしてください。実践的な経験と専門的な指導で、皆様のスキルアップをお手伝いします。心よりご参加をお待ちしております。
【ご連絡】
千葉大学医学部附属病院 麻酔科医局
メール:麻酔科医局秘秘書 chibamasui_ikyoku(ここにアットマーク)yahoo.co.jp