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ロボット支援下胸部手術による開胸後神経痛の発生に関する後ろ向き研究

(1)研究の目的および意義

当院呼吸器外科では、2018年8月より手術支援ロボット(daVinci)を用いた胸部外科手術が行われるようになりました。ロボット支援下胸部外科手術(Robot assisted thoracic surgery :RATS)では、3次元の視野の中で鉗子を精密に動かすことができるため、低侵襲かつ複雑な手術を行えることが期待されています。従来は低侵襲手術として胸腔鏡補助下に胸部手術が行われていましたが(Video assisted thoracic surgery:VATS)、どちらが優れているかに関しては、結論が出ていません。
今回は、胸部手術の術後合併症の一つである術後神経痛の発生率を、RATSとVATSで比較しました。

(2)研究の方法

本研究は後ろ向きに麻酔記録およびカルテを用いて、RATSおよびVATSの症例を調査しました。神経痛に関しては、プレガバリンまたはミロガバリンを処方された患者様としました。研究対象は2018年8月から2020年8月までに当院で呼吸器外科の手術を受けられた患者様です。
本研究は、患者様の治療には全く影響はなく、通常診療の中で行われます

(3)個人情報の取扱いについて

あなたから提供された診療情報などのこの研究に関するデータは、個人を特定できない形式に記号化した番号により管理されますので、あなたの個人情報が外部に漏れることは一切ありません。
この研究から得られた結果が、学会や医学雑誌などで公表されることはあります。このような場合にも、あなたのお名前など個人情報に関することが外部に漏れることは一切ありません。なお、この研究で得られたデータは、研究終了後10年後にはすべて廃棄いたします。その際も、個人情報が外部に漏れないよう十分配慮いたします。

(4)検査結果報告以外の研究成果に関する権利を放棄すること

この研究の結果として特許権などの知的財産権が生じることがありますが、あなたはこれらについて権利があるとは言えません。

(5)当該臨床研究に係る資金源、起こり得る利害の衝突及び研究者等の関連組織との関わり

この研究は、千葉大学大学院医学研究院麻酔科学の診療科経費を用いて実施され、利益相反はありません。また、研究実施計画は千葉大学大学院医学研究院利益相反審査委員会と倫理審査委員会で審査と承認を受けています。
ご参加いただくにあたって、あなたの費用負担が通常の診療より増えることはありません。また、ご参加いただくにあたっての負担軽減費などのお支払いもありません。

最後に、この研究に関して、研究計画や研究方法に関係する資料をお知りになりたい場合は、他の患者様の個人情報や研究全体の目的や進行に支障となること以外はお知らせすることができます。いずれの場合も麻酔担当医師にお申し出ください。
またこの研究に参加を希望されない場合は以下の連絡先にご連絡をお願いいたします。

千葉大学医学部附属病院 麻酔・疼痛緩和医療科  研究代表者  竹生 浩人
連絡先:043-222-7171(代表)