一般の方・患者さんへ

先進医療とは?

 日本の医療制度では、保険給付の対象となっている診療と保険給付対象外の診療(例えば、新しい技術を用いて作られ、効果が期待できそうであるが、まだ厚生労働大臣の認可を受けていないもの)を同時に受けてしまうと、すべての費用が患者さんの自己負担になってしまいます。これでは、新しい医療技術であっても、患者さんになかなか届きません。保険給付の対象となるために、正式に認可を受けるまで待たなければならないからです。
 そこで、認可前の新しい(高度な)技術を一つひとつ専門家が検討して厚生労働大臣が定めたものについては、保険給付の対象となっている一般的な診療と同時に受けられる(保険対象のものは保険で支払われる)ようにしたのが、「先進医療」制度です。
 先進医療を実施する医療機関は、医療技術ごとに定められています。これは、将来的に保険給付の対象にするべきかどうかの評価をするため、医療機関へ定期的な報告を求めているからです。
 「どのような先進医療があるのか、それはどこの医療機関で受けられるのか」などについては、『全国で実施されている先進医療』からみることができます。

先進医療を受けるときは

 先進医療を受ける場合であっても、病院にかかる時の手続きは一般の保険診療の場合と同じで、被保険者証(老人医療対象者は健康手帳も)を窓口に提出します。
 先進医療は、一般的な保険診療を受けるなかで、患者さんが希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合に行われることになります。

説明を受けて納得の上で同意書署名

 先進医療を受ける時は、治療内容や必要な費用などについて、医療機関より説明を受けます。
 説明内容について十分に納得したうえで、同意書に署名し、治療を受けることとなります。

領収書は大切に保管

 先進医療を受けると、先進医療に係る費用、通常の治療と共通する部分についての一部負担金、食事についての標準負担額などを支払いますが、それぞれの金額を記載した領収書が発行されます。
 この領収書は、税金の医療費控除を受ける場合に必要となりますので、大切に保管してください。

厚生労働省ホームページから抜粋、一部変更)

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