非動脈炎性虚血性視神経症

非動脈炎性虚血性視神経症とは

非動脈炎性虚血性視神経症は、眼の奥(眼底)で光を脳に届ける神経に栄養を届ける動脈が狭くなることで起こります。片眼に突然おこり下半分あるいは上半分が見えなくなることが多く、中心部分が見えなくなる場合もあります。両目におきる可能性も20%程度あることが知られています。朝起きた時に気付くことが多い病気です。数ヶ月間で自然に症状が軽くなる方もいらっしゃいますが、大部分は見え方や視力が一定レベルのままになります。

欧米では50歳以上の10万人に対して2~10人程度の方が1年間でこの病気になることが知られています。

非動脈炎性虚血性視神経症

標準的な治療法

基本的には動脈硬化の危険因子をコントロールする治療を行います。視力回復のための治療が試みられていますが、明らかな効果は示されていません。また、反対眼にも発症するリスクがあり、アスピリンによる治療が効果を示すかの研究が行われています。
治療については、視力改善に関して現時点では明らかな効果のあるものはなく、治療法の確立は重要な問題となっています。

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