地域がん診療連携拠点病院について

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千葉県のがん診療連携体制における千葉大学病院の役割

2008年2月以来、千葉大学病院は厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」に指定されています。もとより当院ではがん診療を得意分野のひとつとして多くの専門家による先進的治療を行っておりましたが、地域がん診療連携拠点病院の指定を受けることにより、千葉県全体のがん対策施策に積極的にかかわると同時に、国・県のがん対策に沿ったがん診療・がん専門家教育・がん研究を担っております。

千葉県のがん診療連携体制における千葉大学病院の役割

千葉県のがん診療連携体制における千葉大学病院の役割

総合的ながん研究の推進、全てのがん患者がエビデンスに基づく標準的治療を受けられること、本人の意向を尊重した治療法選択を可能とするがん医療提供体制の整備、などを目的にした「がん対策基本法」が2007年4月に施行(成立は2006年6月)され、これを施策面でバックアップする「がん対策推進基本計画」が2007年6月に策定されました。これに基づき全国で397の都道府県・地域がん診療連携拠点病院が指定されています。

地域がん診療連携拠点病院では、「がん対策基本法」に定められた目的を果たすためにさまざまな要件を満たすことが求められており、千葉大学病院でもその対策に力を入れております。千葉大学病院では受診されている患者さんに安全で有効な、さらに必要に応じて先進的ながん医療を提供すると同時に、がん診療の専門家育成、がんの基礎・臨床研究を通じた検査法・治療法などの開発を通じて、日本全体のがん診療の向上に全力を注いでおります。

千葉大学病院におけるPDCAサイクルによるがん診療の充実化PDF(PDF形式 128KB)

地域がん診療連携拠点病院として千葉大学病院が取り組んでいる診療機能の一部を以下に示します。

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治療前のカンファレンス

1.集学的治療などの提供体制および標準的治療などの提供

現時点でもっとも有効と考えられている治療法を標準的治療と呼びます。千葉大学病院では全ての種類のがんに対して可能な限り標準的治療を提供すると同時に、標準的治療が確立されていないがんに対する新規治療、また標準的治療をさらに向上させるための臨床研究を絶え間なく行っています。診療科間の連携はもちろん、医師・薬剤師・看護師・技師・理学療法士・栄養士・臨床心理士・ケースワーカー・事務系職員が連携し、病院が一体となってひとりのがん患者さんを支えるよう努力しています。

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ロボット支援手術

2.手術療法の提供体制

多くのがんでは、手術で完全切除することがもっとも基本的で重要な治療法となります。千葉大学病院の外科系各診療科はそれぞれの分野で国内トップクラスと評価されており、高度な医療を提供しています。

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放射線治療装置(リニアック)

3.放射線治療の提供体制

高精度放射線治療装置を備えており、放射線腫瘍学の専門家が治療にあたっています。手術や化学療法と組み合わせた放射線治療には高度な技術・副作用管理が求められます。千葉大学病院では放射線科医・外科医・内科医などが綿密に連携して治療計画を立てています。

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通院治療室

4.化学療法の提供体制

がんに対する薬物療法は近年驚くようなスピードで進歩しつつあります。また、入院が中心であった診療体制が通院を中心とした診療体制に移行しつつあり、できるだけ仕事も続けながら発病前と同じ日常生活のままに治療に専念できる医療が可能になってきました。化学療法に対する多くの専門医師、専門薬剤師、専門看護師が最先端の安全で有効な化学療法を提供します。化学療法などがん薬物療法を提供するための「通院治療室」は50床の広大な敷地面積を誇っています。ゆったりとした通院がん化学療法を受けることができます。

千葉大学病院ホームページ・外来化学療法のご案内へ別ウィンドウで開きます

5.緩和ケアの提供体制

がん緩和ケア=終末期医療ではありません。手術療法、放射線治療、化学療法の苦痛や副作用を軽減すること、こころのケアをすることでこれらの治療を安心して受けることを可能にします。緩和ケアはがんと診断された時から始まるといわれています。専門医師・看護師・薬剤師・栄養士・ケースワーカーなどによる緩和ケアチームが各診療科のサポートをすると同時に、特に苦痛の強い患者さんには緩和ケア外来、緩和ケア病棟での療養を提供します。精神的・身体的苦痛を緩和するための専門家研修を行っており、多くの医師が研修を修了しています。

緩和ケア研修修了者一覧(2017年7月1日現在)PDF(PDF形式 247KB)

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地域連携の会

6.病病連携・病診連携の協力体制

近隣医療機関と緊密な協力体制を構築し、地域・自宅での療養を支援しています。「地域医療の会」を開催し、定期的に近隣医療機関との情報共有を行っています。

7.セカンドオピニオンの提供体制

他施設で診断され、治療方針を提示された患者さんでも、当院専門家によるセカンドオピニオンを受けることができます。詳しくは当院ホームページをご覧ください。

千葉大学病院ホームページ・セカンドオピニオン外来へ別ウィンドウで開きます

8.患者・ご家族のがん相談支援体制

病気のこと、治療のことで分からないことは主治医・看護師にお尋ねいただければ良いのですが、患者・ご家族の皆さまの心配・不安はそれだけではありません。医療費の心配、自宅での療養や介護の心配などさまざまなご相談には「がん相談支援センター」が対応いたします。詳しくは「がん相談のご案内」をご覧ください。

9.情報提供体制

当院におけるがん治療情報登録について

千葉大学病院では、2007年4月より、当院でがんの診断・治療を行った患者さんに対して、どのような経緯でがんが発見されたのか、またどのような診療が行われたのかなどの情報を登録しています。
登録された情報は、当院におけるがん診療の向上と、患者支援のための情報提供に役立てています。
さらに、地域がん登録事業への情報提供により、国及び千葉県におけるがん対策を検討するための基礎資料として活用されています。

がん診療に関する情報を積極的に公開することにより、皆さまが更に安心して受診できるよう、お役に立てていただけることを願っております。
今後も情報は順次公開していく予定です。

登録実績(2009~2015年診断症例)

がん登録件数

がん登録件数の推移(グラフ)PDF(PDF形式 108KB)

診断時住所別登録件数

登録数・診断時住所別PDF(PDF形式 114KB)

臓器別がん登録件数

登録数・部位別総数PDF(PDF形式 129KB)

新規受診症例数上位10部位

主要10部位別新規受診症例数PDF(PDF形式 152KB)

5大がん病期分類別症例件数

主要5部位別UICC-TNM分類治療前ステージPDF(PDF形式 102KB)

5大がん病期分類別治療実績

主要5部位別UICC-TNM分類治療前ステージ・治療法別PDF(2014年まで)PDF(PDF形式 209KB)

(登録様式)

  • 「がん診療連携拠点病院院内がん登録標準登録様式」2006年度版修正版
  • 国際疾病分類腫瘍学ICD-O-3
  • UICC-TNM悪性腫瘍の分類第7版
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市民公開講座

市民公開講座

千葉大学病院と千葉大医学部主催のがんに関する市民公開講座を毎年開催しております。がん患者・ご家族だけでなく、多くの一般市民の皆さんにお役にたつ情報を発信しております。詳しくは「お知らせ」をご覧ください。

以上の医療を提供するために、千葉大学病院では多数の専門家集団をそろえると同時に、研修・教育プログラムを確立し、さらに高度な知識・技能・人格を供えた専門家教育を行っております。がんに関する研究についても国際的な学会・学術誌に多くの研究成果を発表し、世界のがん研究をリードするよう努力しています。