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診療科・部門

脳神経外科

診療体制

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岩立 康男 科長
(教授)

脳と脊髄神経を守るために、脳神経外科は皆さまに手をさしのべて共に歩んでいくことをめざしています

人にとって唯一無二の臓器である「脳」とその命令を連続して手足などの主要部位に伝える「脊髄神経」を診る科、それが「脳神経外科」です。 悪性はもちろん、良性の脳脊髄腫瘍でも治療を怠ると、皆さまから当たり前の日常を奪うことになります。画像診断技術やナビゲーションシステム、神経内視鏡の導入によりこの10年間で著しい発展を遂げてきた分野ではありますが、いまだに治療は容易ではありません。我々は手術技術を駆使して病気にアプローチするとともに、遺伝子発現解析や最新の化学療法、放射線科と共同で行う放射線治療を用いて最先端でかつ最善の治療を提供できるよう努めております。
また当院の包括的脳卒中センターの中心的役割を担い、千葉市のみならず県内広範囲にわたる救急脳疾患に対応すべく救急科をはじめとする他科と密接な連携をとって治療しております。その一方で、脳卒中を未然に防ぐべく脳動脈瘤や内頚動脈狭窄に対しても血管内治療および血管外科手術を積極的に行っており、優秀な治療成績をあげています。
これからの日本はご存じのように超高齢化社会へと移行していきます。認知機能と手足の運動機能の健康をいかに維持するかというのは社会の1つのテーマであります。無意識下に進行していく正常圧水頭症や脊柱管狭窄などの脊椎脊髄疾患も我々が治療していかなければいけない領域であります。手術後の早期回復を図るべくリハビリテーション科と組んで診断から日常生活への復帰まで丁寧な治療を心がけています。
またパーキンソン病を代表とする機能的疾患や顔や手足の難治性の痛みに対する治療についても、神経内科との診療的コラボレーションを介して正確な診断および安全な治療をめざしております。

主な対象疾患

主な対象疾患 写真

  • 悪性脳腫瘍(グリオーマ)、良性脳腫瘍(髄膜腫、聴神経腫瘍)
  • 間脳下垂体腫瘍、頭蓋底腫瘍
  • 神経内視鏡を用いる脳室内病変
  • くも膜下出血や高血圧性脳内出血、超急性期脳梗塞
  • 脳動脈瘤、脳血管奇形、内頚動脈狭窄症
  • 正常圧水頭症
  • 頚椎および腰椎変性疾患、脊髄腫瘍や脊髄血管奇形、キアリ奇形、脊髄空洞症
  • パーキンソン病、三叉神経痛、片側顔面痙攣、四肢の難治性疼痛
  • てんかんに対する専門的治療
  • 頭痛やめまい、手足のしびれなどの一般的症状

学会認定施設

  • 日本脳神経外科学会専門医研修プログラム基幹施設
  • 日本脳神経血管内治療学会認定研修施設
  • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
  • 機能的定位脳手術認定施設
  • JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)脳腫瘍グループ参加施設

診療・研究内容

主な対象疾患・分野 診療・研究内容
悪性脳腫瘍 神経膠腫(グリオーマ)、悪性リンパ腫等に対して遺伝子発現解析、最新の画像診断技術を用いて個々に治療計画を綿密に立て、手術、化学療法および放射線治療を行っております。機能温存と最大限の腫瘍摘出を両立させるべく覚醒下手術、ナビゲーションシステム等の高度な手術テクニックを積極的に導入しております。
間脳下垂体腫瘍 神経内視鏡を用いた経鼻的内視鏡手術を数多く行っている施設の1つです。代謝内分泌科と連携したホルモン治療を行い、最先端の手術技術を用いて体に負担の少ない低侵襲治療を行っております。
頭蓋底腫瘍、脳室内腫瘍 到達の難しい聴神経腫瘍や頭蓋底部髄膜腫等に対してナビゲーションシステムや電気生理学的神経モニタリングを用いた正確かつ安全な手術を行っています。神経内視鏡を脳室内に挿入することで脳の最深部にある腫瘍に対しても積極的な治療を最低限の侵襲で手術加療が可能になっています。
脳血管障害 包括的脳卒中センター
くも膜下出血、脳内出血および超急性期脳梗塞に対して救急治療を行っております。また血管内治療、血管外科手術のいずれかを選択して、脳動脈瘤や内頚動脈狭窄症の予防的治療を行っております。
正常圧水頭症 歩行障害、認知機能の低下および排尿障害の3徴を認める正常圧水頭症に対して、豊富な治療経験に基づく的確な診断と治療を提供しております。
機能的疾患、難治性疼痛 三叉神経痛や片側顔面痙攣は薬物治療だけでなく、微小血管神経減圧術を行うことで効果は最大限となります。パーキンソン病や各不随意運動についても、神経内科、リハビリテーション科、精神神経科と共同で治療にあたっています。
四肢の難治性疼痛において薬物治療に抵抗する場合には、脊髄刺激治療を行っております。
脊椎脊髄疾患 頚椎症、靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症に対して保存的加療で改善のない場合はインプラントを含めた手術を行っております。キアリ奇形や脊髄空洞症においては豊富な症例経験数を有しております。
てんかん てんかん専門医による専門外来を有し、難治性てんかん治療を千葉県循環器病センターと連携して行っております。

研究内容の詳細は、千葉大学大学院医学研究院の講座ホームページをご確認ください。

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実績(クリニカルインディケーター)