麻酔薬を使ってのRI検査説明用紙
RI検査とは?
放射性医薬品(ラジオアイソトープを含んだ薬)を利用する検査です。ラジオアイソトープ(RI)とは、自ら放射線を出す物質で、その放射線の量は、時間と共に減っていきます。検査をする臓器の特徴にあったRIを飲んだり注射したりします。飲んだり注射したりしたRIは、目的とする臓器(例えば腎臓、骨、甲状腺など)に集まります。RIからはX線と同じような放射線がでます。その放射線をシンチレーションカメラで写真にし、病気の有無や治療効果を判定します。
副作用はあるの?
検査で受ける放射線の量は、胸やお腹のX線撮影と同じ程度かそれ以下です。また、その放射線も時間と共に少なくなり、体外に排出されますので、身体に対する影響は心配いりません。
時間がかかるの?
ほとんどの検査は、ベッドの上で寝ているだけで済み、痛みや苦痛は伴いません。ただ、RIによって臓器に集まる時間が違うため、注射後すぐに検査が出来る臓器と、時間をおいてからでないとできない臓器があります。
何故、麻酔薬を使って寝かせる必要があるのかでしょうか?
RI検査により体の詳細な情報が得られますが、小さいお子様で動いたり泣いたりすると、画像が乱れてせっかくの検査が無駄になります。この為、検査の間じっとしていられないお子様は、眠るお薬(麻酔薬)を使って検査を行います。
眠るお薬(麻酔薬)について:眠るお薬は、検査の30〜45分前に座薬を用います。これで、お子様が眠り、検査が十分行えるようであれば、追加の麻酔薬は使いません。眠りが浅く検査できないようであれば、静脈麻酔薬を用います。静脈麻酔薬を使う際には十分注意して使用しますが、お子様によっては呼吸が浅くなり血液中の酸素濃度が低くなる可能性もあります。稀ですが呼吸が停止する可能性があり、この場合、検査は中止しすぐに蘇生処置に移ります。蘇生処置として投薬(心拍数を上げる薬、血圧を上げる薬など)、人工呼吸、心臓マッサージなどがあります。蘇生処置後は直ちに入院し、血液中の酸素濃度をモニターする機械、心電図などを付ける必要があります。
眠るお薬(麻酔薬)を使っての検査の実際
・ 麻酔を使うため、飲んだり・食べたりしていると、検査中に嘔吐し息が出来なくなりことがあります。検査当日の飲食は、医師の指示を必ずお守りください。
・ 検査前に十分睡眠を取っていると検査の際、薬を使ってもなかなか眠らないことがあるので、朝早めに起こし眠り薬の座薬を入れるまで寝かせないようにしてください。
・ 基本的に、検査当日の朝ご飯(固形物)は取ることは出来ません。
1. 検査当日、指示された時間に外来に来てください。通常、検査申し込み時または検査日決定時に、医師より食事・飲水の指示があります。外来到着以降の水分、ミルクが飲めるかの指示は外来で確認してください。
2. 外来で点滴を入れます。これは、RI(ラジオアイソトープ)を注入するためと、食事・水分を止めた後お子様が脱水になるのを防ぐため、あるいは麻酔薬を投与するためのものです。
3. 検査後、飲食は医師・看護師の指示に従ってください。十分に目が覚め飲食が出来たら、点滴を抜き帰宅できます。
同意書
担当医師より今回の検査についての説明を受け、また検査説明用紙を読んだ上で、麻酔薬を使ってのRI検査に
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説明日 20 年 月 日
説明を受けた人:
担当医