千葉大学脳神経外科

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千葉大学脳神経外科の仲間は多趣味です。その一部を紹介しましょう。
脳外科医は凝り性なのかもしれません。
なお、各執筆者の私見も含まれている可能性があります。予めご了承下さい。

ある脳外科医の神社仏閣巡礼記 −千葉県の仏像−  ≫
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匿名希望

神社仏閣と良くひっくるめて扱われます。うちの妻などはあれだけ連れて行っているのに未だに神社と寺を間違えますが、神社と寺には大きな違いがあります。祀っているのが神か仏かという以外に、神社は本来聖地に建てられるもので神域が大事なのに対し、寺は何処にでも建てられ仏様のいる本堂が大事という点です。

だから神社と寺の楽しみ方は違います。有名神社は昔から神域・神の杜を守ってきましたから森閑として清浄な気分にひたれます。また国(県)に一つの一ノ宮クラスになると神代からの歴史があり、祀られている神格からその国の成り立ちや大和朝廷との関係が推察され興味が尽きません。またマニアックになると狛犬や鳥居・本殿の微妙な違いに楽しみを覚えるようになります。

一方お寺の楽しみは庭と仏像でしょうか。鎌倉仏教以降の禅や浄土系は庭の手入れが大好きですから名庭が鑑賞できます。貴族に支えられた平安仏教まではなんといっても仏像でしょう。1000年を超えて同じ場所に安置されているなんてロマンです。

有名な所は神社でも寺でも門前町があり土産物を見るのも楽しいですね。神社仏閣といっても様々ですが今日は仏像しかも千葉の!を御紹介致します、千葉大ですから。

間違えやすい所ですが、有名寺院に行けば仏像があるわけではありません。寺に参拝するというより、仏像を拝観するという覚悟で情報収集が必要です。これから紹介する3寺院、一つは有名ですが残り二つは仏像に興味が無ければ地元の人でも存在を知らないでしょう。基本的に仏像は地方にはありません。どれくらい無いかというと、国宝仏は奈良に75・京都に37ありますが、それ以外の近畿でも9しかなく、東日本ひっくるめて4、西日本にいたっては1しかないのです!国宝というとどうしても時代の基準作や由緒といった観点がでてきますから地方は不利になってしまいます。ただ重文クラスだと中々いい仏がいます。地方色のある仏もいいものです。素敵な仏が人知れず小さな寺にたたずんでいるのは寂しい限りですので、この場を借りて少し御紹介致しましょう。

1.妙楽寺 胎蔵界 大日如来坐像 木造古色 278.1cm 平安時代 国重要文化財
千葉県長生郡睦沢町妙楽寺500


妙楽寺胎蔵界大日如来

京都・奈良まで含めても現時点で僕が最も好きな仏像です。茂原からさらに奥の小さな町の山の中にポツンと立つお堂にいらっしゃいます。平安時代の作で278cm!もあります。いわゆる丈六仏で、仏様は身長5m超と言われてますから坐高がこれくらいというわけです。ヒメハルゼミの鳴く静かな山の中で苔むした階段を登り、平安時代から坐っている木造の巨人に見下ろされるのは圧巻です。平安期の丈六仏と言うと関東にも数体しかなく何故こんな所にひっそりといらっしゃるんでしょうね。木枠越しならいつでも拝観可能ですが、毎年2月の第一日曜は木枠がオープンされますので是非どうぞ。

2.勝覚寺 四天王立像 木造 玉眼 彩色 200cm 鎌倉時代 千葉県指定文化財
千葉県山武郡成東町松ヶ谷イ2058


勝覚寺伝増長天

この四天様は運慶作の伝承があり、九十九里に水揚げされて松ヶ谷の勝覚寺に納まりたいとのたまわれたそうです。その浜が四天木と言う地名になっています。海沿いに歩いて、背負っている人が四天様を反対の肩に乗せ変えた所が片貝肩代いだそうです。東日本では等身大の四天王は非常に貴重です。他には神奈川宝城坊の四天王くらいでしょう。如来のいる須弥壇の四方を守る脇役のため仏像を沢山作れる裕福な所にしかいらっしゃらないんですね。何故成東にいるんでしょう?運慶とは言わないまでも明らかに慶派の影響を受けた作で、地方色でデフォルメされた愛嬌のある四天様です。拝観可能ですが事前連絡が必要です。お堂に上がらせてもらって本当に真近で拝観できます。地方仏は拝観できないものが多いのも難点です。千葉の重文仏で白鳳時代!の薬師様や328cmの観音様(香取神宮の本地仏)もおりますが残念ながら拝観不能です・・・。

3.新勝寺(成田山) 五大明王 木造 玉眼 彩色 606cm(総高) 昭和58年
千葉県成田市成田1-1


成田山新勝寺境内

マニアックな寺ばかりもなんですから最後は千葉の誇るスーパーメジャー級の成田山でしめましょう。とはいってもこれから述べる事は成田山に行ったことがある人も知らないでしょうが。そもそも成田山は平将門の乱の時、将門調伏のため京都神護寺の僧が不動明王をかついで関東に下ったのですが、乱後不動様が京に帰らずここで民衆を護りたいとおっしゃって開山したのです。その不動様ではありませんが、すごく人が集まる近代風の大きな本堂の左にこじんまりとした木造建築をご存知でしょうか。釈迦堂という一代前の本堂です。そこからさらに奥にいくと光明堂というさらに味のある二代前の本堂があります。ちなみに両方とも重文です。その奥の近代的な大塔の中にこの不動明王を中心とした五人の明王様が御鎮座ましましています。とにかくデカイ!日本一でしょう、五大明王では。そもそも不動様はポピュラーですが五大明王揃うのは四天王にもましてかなりレアです。一番有名なのが京都東寺の五大明王ですが、新しい仏とはいえ6mの極彩色の五大明王を目の当たりにできる感動はそうは体験できません。常時拝観可能です。

以上、千葉の仏像を古いものから新しいものまで、重文から無指定まで紹介しました。仏像に興味が湧いた奇特な方は「日曜関東古寺めぐり」(久野健)をネットででも入手してみて下さい。関東のメジャー仏(メジャー寺院ではない)が網羅されています。普通の人が神社仏閣に足を運ぶのは初詣くらいでしょうが、せめて祀られている神や仏の御名くらいは注意してみて下さい。

The roadbike, my favorite
きみのもりクリニック
平井 伸治

『まずい、190だ・・・あれあれ、200まで上がってる!』 ハンドルに取り付けたメーター上の心拍数を見て、内心ちょっとあわててしまった。早朝から始まる埼玉の大会に間に合うよう、自転車を載せ薄明の中を車で出発。寝不足がたたり、どうやらPATになってしまったらしい。

こんな時は、まず休むに限る。なにしろ、時間を争うレースではなく、100〜160 km位の長距離を規定時間内にゴールすればよい「センチュリーライド」の大会なのだ。時間を競う人もときに見かけるが、なにより安全にゴールすることが最大の目標となる。自転車がさかんなヨーロッパの中でも、特にイタリアでは150-200 kmにおよぶ長距離を走る「グランフォンド」が、あちこちで開催されているとのことだ。 ちょうど道中にパンクした参加者あり、聞けば修理キットがないとのこと。パンク修理のお手伝いの名目にて、これ幸いと立ち止まった。5分もすれば心拍数も80台に落ち着きを取り戻し、再び出発することができた。

出発時にはぱらついていた雨もすでに止み、徐々に強まる日差しを浴びながら、ゴールを目指しひたすらペダルを踏む。乗っている自転車はTrek、ツール・ド・フランス7連覇を達成したLance Armstrongのバイクとほぼ同じスペックだ。しかし、その上に乗る人間を比べると、脚力・体脂肪率・最大酸素摂取量など、悲しいかな天地ほどの差がある。どの分野でもそうだが、“professional”は凡人たちとかけ離れた能力を発揮する。

自転車に乗り始める前にもっていた固定観念は、経験するにつれ次々に崩れ去った。まずはロードバイク乗りが着るウェアだが、およそおじさん達には全く似合わないあれだけは避けようと思っていた。ところが、長時間乗るときに必要な機能を追求するとあの格好にならざるを得ないことが、程なく分かった。次に、部屋の中で漕ぐローラー台。あんなマニアックなものには一生縁がない、と思っていたが、雨降りや冬などは結局これのお世話にならざるを得なかった。とどめはヒルクライム。長い坂を何kmも登って、苦しいだけで一体何が楽しいのか?しかし、日々の修行の成果がタイム短縮という形で明瞭に表れる、そんなことに気がついたのもつい最近のことだ。

生活習慣病やメタボリックシンドロームがよく話題になる昨今だが、自転車に長距離乗る習慣こそそれらを根本的に解決する有力な方法の一つ、と半ば本気で考えている。ドイツには、「トラック一杯の薬より、1台の自転車の方が健康のためになる」というようなことわざまであるらしい。わが国では脳外科医が診療に関わることの多い脳梗塞の一次予防として、まずロードバイクを処方したら?などということを思ったりもする。長距離走行には、マウンテンバイクよりもドロップハンドルのスポーツ車、いわゆるロードバイクがお勧めだ。お好みのデザインや色の一台を自由に選び、まずは走り出してもらえれば、次第に効能も明らかとなってくる。

自転車に乗れば、ちょっと想像し難い距離を1日で走破することができる。楽しく有酸素運動を長時間するにはうってつけの道具といえる。自転車走行に向かない未整備の道路、自転車に対する理解のない車など、安全に走る上で無視できない問題も少なくないが、それを考慮に入れても余りある魅力を自転車は持っていると思う。

・・・などと考えつつ数時間汗をかいた後、ようやく目指すゴールにたどり着いた。今回はPATで冷や汗をかいたが、センチュリーライドに出るたびに何か今までにない体験をする。これからも、自転車に乗って健康作りをめざしていくことにしよう。歳を考え無理はせず、あくまでat my own riskで・・・


2005 Honolulu Century Rideにて
初代ロードバイク Anchorとともに、160km完走しました。

連載企画とし、内容を充実させる予定です。 「我こそは」という先生は、千葉大学脳神経外科まで ご 連絡下さい。

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