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童話コンクール入賞発表

当院小児病棟の壁は、お子さまたちの入院生活が少しでも楽しいものになるよう素敵な絵で飾られています。今般、その絵をモチーフにした童話を全学から募集して、絵本を創る試みを始めました。童話コンクールの入賞者と最優秀作をご紹介いたします。絵本は今後入院されるお子さまたちへ差し上げる予定ですので、お楽しみに。

入賞発表

附属病院小児病棟の壁絵をモチーフにした絵本を製作する試みに24作のご応募をいただきました。
入賞作品は以下のとおりです。(敬称略)

最優秀作 山田 円香(企画総務部)
優秀作
  • 椎名 常子(学術国際部)
  • 酒井 紫緒(附属病院)
佳作
  • 井上 良子(附属病院)
  • 愛甲 麻衣(附属病院)

作品は今後、絵本にさせていただきます。

入賞者写真
6月21日(月)「病院経営セミナー」で入賞者を表彰させていただきました。

千葉大病院童話コンクール 最優秀作 山田 円香(企画総務部)

じみ男くんはみなみまちにすむおとこのこです。
あるひ、じみ男くんはなかよしのぴな子ちゃん、ぴな太くん、ぴーちゃんとあそびにでかけました。

じみ男くんたちがゆうびんやのやぎさんのいえのまえにきたとき
ゲホン、ゲホン!!
なかからおおきなせきがきこえてきました。

「どうしたんだろう?」
じみ男くんたちがいえのなかにはいると、やぎさんがふとんのなかでよこになっています。

「やぎさん、ぐあいがわるいの?」
「うん、かぜをひいてしまったんだ。このままじゃみなみまちのみんなにゆうびんをとどけられないよ。どうしよう。ゲホンゲホン!」
やぎさんはこまったようすです。

それをみたじみ男くんがいいました。
「やぎさん、ぼくたちがかわりにゆうびんをとどけるよ!」

「ほんとうかい?ありがとう」
やぎさんはとてもうれしそうです。
「まかせて。さあ、みんなでゆうびんをとどけよう!まずはとけいさんのところだ。」

とけいさんのおみせはしょうてんがいのいりぐちにあります。
「とけいさん、ゆうびんだよ!」
「おや、ありがとう。」
とけいさんがゆうびんをあけると、なかから2ほんのネジがでてきました。

「これはあのおおどけいをうごかすためのネジなんだよ。」
とけいさんがかべにかかったおおどけいにネジをとりつけると
チクタク チクタク ボーン ボーン
とまっていたおおどけいがうごきはじめました。
「これでフクローさんとはなしをしていてもおやつのじかんをわすれないよ。みんなありがとう。」
とけいさんはにっこりしていいました。

「つぎはアクセサリーやの石田さんのところだわ」

石田さんのおみせはあおいかべがめじるしです。
「石田さん、ゆうびんです。」
「ありがとう。」
ゆうびんはごふくやの京子さんからです。
「京子さんアクセサリーがほしいそうなの。どのアクセサリーがにあうかしら?」
キラキラキラ・・
おみせにはいろいろなアクセサリーがあります。

「あ!あれがぴったりだわ!」
そういってぴな子ちゃんがピンクのアクセサリーをゆびさしました。
「"かんざし"ね。とてもすてきだわ!ありがとう。これはおれいよ。」
石田さんはにっこりわらって赤いリボンをぴな子ちゃんのかみにかざりました。
「わあ、ありがとう。」
「よかったね。ぴな子ちゃん。」

「つぎはキッチンようひんてんのウシさんへのゆうびんだ」

ウシさんのおみせのまえにはかわいいかんばんがかかっています。
「ウシさん、ゆうびんよ。」
「どうもありがとう。」
ゆうびんのなかには本がはいっていました。
「ほんやのキリンさんがあたらしいレシピの本をおくってくれたのよ。」
ウシさんはうれしそうにいいました。
そのとき
チーン♪
おみせおくからとてもいいにおいがただよってきました。
「ちょうどケーキがやけたみたい。みんなでたべましょう。」
『やったー』

「とってもおいしいね。」
「ウシさん、ありがとう。ごちそうさま!」

そのあともじみ男くんたちはたくさんのひとにゆうびんをとどけました。
きがつくとあたりはくらくなってきています。

「さいごははなやの文鳥さんのところだ。さあ、いこう」

文鳥さんのおみせのまえはいつもきれいなおはなでいっぱいです。
「文鳥さん、ゆうびんだよ。」
「まあ、ありがとう。」
ゆうびんはいすやのかものはしさんからでした。
「てじなでつかうはなたばがほしいんですって。さっそくよういしましょう。」
あか、しろ、きいろ・・文鳥さんはいろいろないろのはなをあつめはじめました。
「ぴーちゃんもてつだうよ!」
「ありがとう。」

「かものはしさん、こんどはどんなてじなをみせてくれるのかしら。たのしみだわ。」
はなたばをつくりながら文鳥さんはわらっていいました。

「これでゆうびんのはいたつはおわりね。やぎさんのところにもどりましょう。」
「たくさんあるいたね。ぼく、やぎさんがまいにちこんなにたくさんのゆうびんをとどけているなんてしらなかったよ」

そのときじみ男くんがいいました。
「ねえ、みんな。ぼく、おもいついたことがあるんだ」
さあ、なにをおもいついたのでしょう?

「ただいま!」
じみ男くんたちはやぎさんのいえにもどってきました。
「みんな、おかえり」
やぎさんのげんきなこえがきこえてきました。ぐあいはすっかりよくなったようです。
「やぎさん、さいごにやぎさんにゆうびんだよ!」
「ぼくにかい?だれからだろう?」
やぎさんがゆうびんをあけると、なかにはてがみがはいっていました。

"いつもゆうびんをとどけてくれてありがとう

じみ男・ぴな子・ぴな太・ぴーちゃん"

「みんな、ありがとう」
やぎさんはにっこりわらっていいました。

「あのね、やぎさん。ぼく、きがついたことがあるんだ」
じみ男くんがいいました。
「ゆうびんをもらったひとはみんなえがおになるんだ。やぎさんはみんなにえがおをとどけているんだね。」

そのよる、じみ男くんはてがみをかきました。
「できた!あしたゆうびんをだそう。あのひともえがおになるといいな。」

(原作のまま。絵本化にあたっては、若干内容を変更する可能性があります。)

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