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診療科・部門

心臓血管外科

診療体制

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松宮 護郎 科長(教授)

患者さんの早期回復と長期にわたる生活の質(QOL)の向上を目指した医療を実践します

近年、生活様式の欧米化に伴う心血管疾患罹患率の増加で心臓血管外科手術の重要性が高まる中、患者さんがより早期に健康回復し、長期にわたる生活の質(QOL)の向上を得られるように、個々の状態に応じた最適な治療の提供を心懸けています。また、麻酔・循環器内科・小児科・集中治療・消化器・代謝内分泌・血液・感染など関係各科と緊密な連携をとり、各分野の総合力を活かした治療を行っています。国内でも数少ない植込型補助人工心臓装着実施施設として、重症心不全の外科治療に取り組んだり、大動脈瘤に対するステントグラフト治療、慢性肺塞栓に対する内膜摘除術などの最新治療を導入するなど、高度医療の実践を進めています。

主な対象疾患と診療内容

主な対象疾患と診療内容 写真

重症の患者さんや心血管以外の疾患を有する患者さんの治療を、関係各科と緊密な連携をとり、各分野の総合力を活かして行っています。最新の治療を導入し高度医療の実践を進めています。

主な対象疾患 診療内容
冠動脈疾患 冠動脈バイパス手術は当科が最も力を入れている分野であり、約70%程度の患者さんが、人工心肺を使用しないで冠動脈バイパス手術を受けておられ、良好な結果です。また、原則的に両側の内胸動脈を使用し、質の高いバイパス手術を行っております。
弁膜症疾患 心臓にある弁が狭くなったり(狭窄症)、きちんと閉まらなくなる(閉鎖不全症)病気です。僧帽弁閉鎖不全症の場合、自分の弁を温存する弁形成術を主に行っています。心房細動などの不整脈を合併することがあり同時にMAZE手術を行っています。心筋症に伴う僧帽弁閉鎖不全症にも積極的に手術を行っています。また実施施設として認定されましたので大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)が施行可能となりました。

TAVI(大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療)

大動脈疾患 動脈硬化や遺伝的な要因により胸やおなかの大動脈がこぶのようにふくらんだり(動脈瘤)、動脈の壁が裂ける(大動脈解離)病気です。動脈瘤の形や場所に応じて、適切な治療方法を選択します。胸やおなかを切らないで治す、ステントグラフト治療も適応があれば行っています。
肺塞栓症 肺動脈に血栓がつまる病気です。呼吸器内科と連携して治療にあたっています。
心臓血管外科では急性肺塞栓症に対しては肺動脈血栓除去術、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対しては肺動脈内膜摘除術を行っています。

診療・研究内容

分野 内容
冠動脈疾患 狭心症や心筋梗塞で内科的治療が困難な方には、人工心肺を使用しない手術・動脈グラフトの使用・有意な狭窄のある血管全てにバイパス(完全血行再建)を基本とした質の高い冠動脈バイパス術を行います。必要に応じて左室形成術・僧帽弁形成術・不整脈手術も併せて行い術後の高いQOL(生活の質)を目指します。
弁膜症疾患 心臓の弁の狭窄や閉鎖不全に対して、可能な限り自分の弁を温存する弁形成術を行います。心房細動などの不整脈がある場合は不整脈手術(MAZE手術)も併せて行います。
大動脈疾患 胸部や腹部の大動脈瘤に対し、開胸ないし開腹を要する人工血管置換術だけでなく、条件を満たせば負担が少ない(低侵襲な)ステントグラフト治療を行います。診断から治療まで迅速な対応が求められる急性大動脈解離は、的確な診断・適切な外科治療・マンパワーを活かした術後ケアにより救命と病後のQOL向上を目指します。
重症心不全 拡張型心筋症・虚血性心筋症・心筋炎などにより、心機能が高度に低下して内科的治療で十分な回復が得られない方には、補助人工心臓装着など重症心不全の外科治療に積極的に取り組みます。千葉県で唯一の体内植込み型補助人工心臓装着認定施設であり、認定後17例の手術を行っています(2016年3月現在)。
肺塞栓症 急性肺塞栓症や慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対して積極的な外科治療を行い、症状や生命予後の改善を目指します。また、外科治療成績の向上させる手術技術や合併症に対する治療法の開発、発症機序に関する基礎研究などを行っています。

研究内容の詳細は、千葉大学大学院医学研究院の講座ホームページをご確認ください。

千葉大学大学院 医学研究院心臓血管外科学ホームページへ新しいウィンドウで開きます

実績(クリニカルインディケーター)