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診療科・部門

循環器内科

診療体制

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小林 欣夫 科長(教授)

循環器疾患全般にわたり高度な医療を提供しています

高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病はライフスタイルの欧米化とともに高齢の方のみでなく、中壮年の方にも増加しています。それにともない、心筋梗塞、狭心症、心不全などの心臓や血管の病気も増加しています。また、超高齢化社会を迎えるにあたり、質の高い社会生活を続けるうえでも生活習慣病とそれにともなう心臓や血管の病気の予防と治療はこれまで以上に重要な問題となっています。循環器内科では、循環器疾患の専門スタッフにより科学的な根拠のある診療・医療(Evidence Based Medicine: EBM)に基づいて専門的かつ最新の治療を行っております。また、我々スタッフ一同は患者さんおよび家族の方々にわかりやすい説明をし、十分に納得していただける診療をおこなうことを常に心がけております。

主な対象疾患と診療内容

主な対象疾患と診療内容 写真

虚血性心疾患(急性心筋梗塞、狭心症)、不整脈、心不全、心臓弁膜症、末梢血管疾患など循環器疾患全般にわたり、それぞれの専門医が医療を提供いたします。

主な対象疾患 診療内容
虚血性心疾患 冠動脈疾患治療部にて冠動脈造影、インターベンション治療を行っています。平成28年度には、緊急例も含めたカテーテル治療の初期成功率は98%と良好でした。積極的に 血管内超音波法を用いていることによって、インターベンションの治療成績向上に努めています。治療前後の評価には心筋シンチグラフィ、冠動脈CTを用います。
大動脈疾患 CT、MRIなどの画像診断にて的確に診断し、治療方針を決定します。
不整脈 薬物治療に加えペースメーカーや除細動器の植え込み、カテーテルアブレーションといった非薬物治療も行っています。カテーテルアブレーションは発作性上室性頻拍、心房細動、WPW症候群、心室頻拍、心房頻拍、心房細動、心房粗動に対して行っており、成功率は90%以上と良好な成績を収めています。
心不全 最新のエビデンスに基づいた治療を行っています。急性期治療は薬物治療が原則ですが、必要に応じて持続透析や補助装置を用いています。
先進医療 重症下肢虚血に対する末梢血単核球移植治療を行っています。これまでに、下肢切断を宣告されるほど重症例に対して本治療を行い、大切断の回避 (89.7%)皮膚潰瘍の改善(76.2%)疼痛の改善(84.0%)など良好な成績を収めています。
弁膜症疾患 僧帽弁狭窄症に対する経皮経静脈的僧帽弁交連裂開術(PTMC)を行っています。また大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)を実施しています。

TAVI(大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療)

末梢血管疾患 下肢虚血に対する血管内治療(末梢血管インターベンション)を行っています。

次のような症状をお持ちのかたはご来院ください

  • 胸痛:坂道や階段を上る時や運動をすると胸に痛みや重苦しさを感じる。
  • 動悸:脈や心臓の鼓動が急に速くなったり遅くなったりする。
  • 息切れ、呼吸困難:坂道や階段を上る時や運動をすると以前より息切れが強くなった。また、夜間寝ていると急に息苦しくなる。
  • ふらつき、めまい、失神:脈が極端に遅いことがあり、ふらついたり、ふわっとなったり、目の前が暗くなることがある。
  • 健康診断で血圧が高い、心臓に雑音が聞こえる、または心電図や胸部X線で異常があると言われた。
  • 歩行時ふくらはぎから足に痛みがあり、歩けなくなるが休むとまた歩ける。さらに、指先の色が赤紫色に変色して疼痛がある。

診療・研究内容

当科では各分野に専門医師がおり、この特徴を生かした診療ができるように体制を整えています。

分野 内容
心臓画像診断 心エコー、心臓CT、心臓MRI、心臓PET、心臓核医学検査の各種検査を通じて、形態学・生理学・代謝など多方面からの心疾患の診断・病態解析を行っております。国内外への研究発表も多数あります。
冠動脈疾患治療部 虚血性心疾患の診断・治療は冠動脈疾患治療部が担当し、急性冠症候群の患者さんの受け入れは24時間体制で行っております。治療の難しい症例に対しても、可能な限り低侵襲での心カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術(PCI))を行っています。その成果は広く国内・海外へ発信しています。
不整脈 患者さんを第一として、ご家族、医療資源、環境、医療従事者、これらすべてに対して「優しい」そして優れた不整脈治療を目指しています。そして患者さんを含めた地域の皆様、地域医療を支えておられる緒兄の皆様にご協力を仰ぎながら、不整脈領域において優良、優秀な医療従事者の育成の一翼を担うべく尽力しています。
心不全 重症心不全の薬物療法、非薬物治療(心臓再同期療法、補助循環装置による治療)など、心臓移植を除くあらゆる治療を提供可能です。地域の中核病院として、他院で治療困難な重症患者さんを対象に、心臓外科・専門看護師・理学療法士など、多職種連携による包括的な心不全治療を行っています。
高血圧 専門医を中心に、難治性を含めた高血圧の精査・薬物治療・塩分摂取を含めた生活指導を行っています。
血管新生治療 未来開拓センターと共同でトランスレーショナルリサーチ・先進医療の推進に努めています。末梢動脈疾患に対し末梢血単核球移植治療を行っております。
基礎研究 心肥大、心不全、心筋再生、血管新生、各種循環器疾患の遺伝子解析などをテーマに、分子生物学的手法を用いた研究を行っております。その成果は広く国内・海外へ発信しています。

研究内容の詳細は、千葉大学大学院医学研究院の講座ホームページをご確認ください。

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実績(クリニカルインディケーター)