医療情報の分野においては、産学連携による研究が行われることが少なくなく、研究による学術的成果を社会へ還元する公的利益だけでなく、産学連携活動などにより生ずる個人的利益が発生する場合があり、これを利益相反(Conflict of Interest:COI)と呼んでいます。産学連携活動を推進すればするほど、多くの利益相反状態を生ずることは避けられません。しかしながら、利益相反状態そのものは何ら批難されるべきものではありません。日本医療情報学会では、産学連携等による研究の適正な推進を図るため、研究を行う者が自ら利益相反状態を適切に開示し、研究成果を社会へ還元することとしています。