皮膚の悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺がん、腎臓がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がんなどがんのうち、特定の条件を満たす患者さんに免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、イピリムマブ、ペムブロリズマブなど)による治療が保険適用となり、千葉大学病院でも実施しております。この治療はその効果に期待が寄せられる一方で、全身にわたる多彩な副作用が生じることが問題となります。このため、この治療を行う医療施設については、厚生労働省が一定の基準を設けておりますが、当院では厚生労働省の指針に適合した院内チーム体制を整備しております。免疫チェックポイント阻害薬の副作用に関連するさまざまな診療科・部署が協力して、がん診療に携わる専門的な知識及び技能を有する医療従事者が副作用モニタリングを含めた苦痛のスクリーニングを行い、主治医と連携を取ることにより、皆様が安心して治療を受けられるよう努力しております。