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患者さんに優しい最先端の検査環境

いのはなハーモニー47号(2016年10月) 掲載PDF(PDF形式 1,976KB)

映像と音楽でリラックス!
不安が和らぐ最新MRI検査

MRI検査は、脳・腰・膝などの画像診断に有効で、X線被ばくがなく安心して受けられるという利点がある半面、圧迫感と騒音が課題となっていました。
当院ではこうした不安を和らげる新たなシステムを導入しています。

放射線部 副部長・診療放射線技師長
桝田 喜正

 写真

「この部屋は検査室なの?」という驚き

MRI検査室に入るとき、「どんな検査をされるのだろう?」と不安を感じる患者さんは多いと思います。特に、狭い場所が苦手な方は、トンネルのような圧迫感のある空間に、「狭い・暗い・怖い」と恐怖心さえ感じることでしょう。

そうした不安や緊張が検査時間を長引かせたり、不意の挙動による再撮影が生じたり、患者さんの負担を増やすことがあります。そこで私たち放射線部は、少しでも患者さんの緊張や不安を和らげ、ストレスなくスムーズに検査を受けていただけるよう、「アンビエントエクスペリエンス(Ambient Experience )」というシステムを新たに導入しました。

検査室の天井と壁面を特殊な照明で彩り、部屋全体の色調を変化させ、さらに壁面には森林などの風景やアニメーションを投影しています。検査室の扉を開けた瞬間、あたかも別世界に飛び込んだような気持ちになり、リラックスして検査を受けることができます。MRI検査装置の中に入ってからも、映像と音楽を鑑賞しながら、終始、安定した状態での検査が可能です。

アンビエントエクスペリエンス「In-bore solution(インボアソリューション)」
を導入したMRI検査室

写真2
MRI検査室内の色調を変えて壁面に映像を投影し、
検査への不安や緊張を和らげます
  • 写真3
    MRIの狭い空間(ボア内)でも映像が楽しめるよう、
    壁面の映像が投影されます
  • 写真4
    映像には10のテーマがあり、
    患者さんが自由に選ぶことができます

最先端の検査を「患者さんに優しい」環境で

あくまでも私たちの役割は、しっかりとした検査画像を取得することですので、MRI検査の装置そのものも、高性能で最先端の装置を導入しています。加えて、より快適に安定した状態で検査を受けていただくことが、検査の質の向上、ひいては本来の目的である質の高い医療の提供につながると考えています。

患者さんからは、「検査室には無機質で冷たい印象があり、入る時にドキドキしてしまうのですが、今回は大丈夫でした」「狭いところが苦手なので、MRI検査を避けてきましたが、この環境なら受けることができます」などの声をいただいています。

現在、本システムをMRI検査室2部屋と脳血管検査室1部屋の3部屋に導入しており、今後、新中央診療棟の新築による検査室の一新も予定され、より一層、質の高い検査と患者さんに優しい検査環境の提供に努めてまいります。

  • 写真5
    小児科では、お子さんが検査の装置に恐怖心を
    抱かないよう、事前にどんな検査を受けるのか
    説明するための模型を設置しています
  • 写真6
    アンビエントエクスペリエンス
    を導入した脳血管検査室

プロフィール

放射線部 副部長・診療放射線技師長 桝田 喜正
千葉市出身。幼稚園から大学院まで、学校はすべて千葉市内に通学。1986年から診療放射線技師として千葉大学病院に勤務。2010年から現職。以前から飛行機が好きで、時間を見つけて成田へ出向き、飛行機を撮影。また、約1年前からコーヒーにハマっており、「豆、挽き方、フィルター、温度、カップなどをいろいろと変えておいしさを追求しています」。

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