印刷専用ページへ

増加する「真菌症」への対応

日本で初めて!真菌症を治療する専門外来を設置

真菌とはカビのことで、免疫力が低下した患者さんの体に入り込み、感染症を起こしてしまうことがあります。
当院では平成26年10月1日、日本で初めての「真菌症の専門外来」を設置しました。

千葉大学真菌医学研究センター教授 亀井 克彦
感染症管理治療部部長・診療教授 猪狩 英俊
千葉大学真菌医学研究センター准教授 渡辺  哲

亀井教授、猪狩部長、渡辺准教授 写真
亀井教授、猪狩部長、
渡辺准教授(写真左から)

いま、増えている真菌症とは? 意外と身近な感染症です

真菌とは、空気中に漂っているカビのことで、身近なものですが、免疫力が低下した人は誰でも感染する可能性があります。

真菌症には大きく2種類あり、1つは皮膚で繁殖した「表在性真菌症」といって、有名なのが水虫です。もう1つが、肺や肝臓、腎臓、脳など内臓で繁殖した「深在性真菌症」で、これが今、とても増えています。結核の後などに生じた肺の空洞に、アスペルギルスという真菌が繁殖してしまうこともあります。

こうした背景には、高齢化や生活習慣病により、免疫力が低下している人が増えていることが挙げられます。また、高度医療の発展によって、さまざまな免疫抑制剤が登場したことも要因となっています。

肺真菌症(肺アスペルギルス症)のCT画像

画像

カビ(真菌)の顕微鏡拡大画像

画像
  • 肺の菌球(菌のかたまり)をシャーレで培養し、顕微鏡で拡大したカビ(真菌)の画像(写真左)。
  • 当院の病理検査に用いる顕微鏡は、偏光レンズにより通常では見にくいものを見ることができます(写真右)。

新しい菌の感染症に対応し最先端の診療も

当院では、わが国唯一の真菌症総合研究拠点である千葉大学真菌医学研究センターとともに、さまざまな機器や長年蓄積された研究データなどを診療に活かしています。

真菌は遺伝子が複雑で、薬剤耐性など新しい性質を持ったものが突然見つかることがあります。そこで、病院としては唯一、次世代シークエンサーという最先端の機器を用いて真菌の遺伝子解析を実施。真菌の新しい種類や特徴が見つかったときに、最適な治療方法を選択することができます。

これからも、より多くの真菌症の患者さんを診療することができるよう、新しい真菌への対応を進めるなど臨床医学の発展に貢献してまいります。

真菌症専門外来(感染症管理治療部)
真菌症外来は予約制です。詳しくは、感染症管理治療部の外来診療のご案内ページをご確認ください。

感染症管理治療部の外来診療のご案内へ

プロフィール

千葉大学真菌医学研究センター教授 亀井 克彦
1981年に千葉大学医学部卒業、2003年4月より現職。
趣味は城めぐり。お気に入りは松山城、県内では久留里城。
感染症管理治療部部長・診療教授 猪狩 英俊
1988年に千葉大学医学部卒業、2014年4月より現職。
趣味はランニングで、週2、3回3~5kmを走り込んでいる。
千葉大学真菌医学研究センター准教授 渡辺 哲
1993年に千葉大学医学部卒業、2014年4月より現職。
趣味は食べ歩き。最近は忙しくてなかなか回れないことが残念。

ページトップへ