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注目される「ロボット支援手術」

いのはなハーモニー37号(2014年4月) 掲載PDF(PDF形式、3,759KB)

患者さんの負担が減り、導入のメリットを実感しています

「ダ・ヴィンチ」という手術ロボットを使った前立腺がん手術を2012年2月から開始しました。どんな手術なのか、患者さんのメリットは?など、わかりやすく解説します。

泌尿器科教授(科長)
市川 智彦

市川智彦 写真

傷口の小さい手術で、より早く快適な回復を

私たち外科医は、患者さんの体をできるだけ傷つけずに、正確な手術をすることを、日々追求しています。
ですから、より精密で複雑な動きができる内視鏡下手術用ロボッ卜「ダ・ヴィンチ」は、筋肉や神経をできるだけ傷つけずに前立腺がんを摘出できるので、最適な手術だと思っています。

術後の尿失禁や傷口の痛みを訴えるケースが減っており、出血も少なく、患者さんにとって負担が少ない手術だと実感しています。

「ダ・ヴィンチ」を開発したアメリ力では、現在、前立腺がん手術の90%以上がロボッ卜支援手術で行われているとされています。日本でも導入する病院が増えており、特に、2012年4月から保険適用となったため、ますます増えていくと思います。

3つの主な特徴

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医師が拡大された立体画像を見ながら(写真左)、口ポットアーム(写真右)を操作します

今後も拡大するロボット手術、他のがん手術の臨床研究も

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実際の手術で、モニターを見ながら、医師のロボッ卜操作をサポー卜するスタッフ

今後は、前立腺がん以外の手術への導入も考えられます。当院では、子宮がんなどの婦人科疾患や肝胆膵疾患、肺がん、食道がん、胃がん、直腸がんなどへの拡大に備え、臨床研究に取り組んでいます。

患者さんへの負担を軽くし、術後を快適に過ごしていただくためにも、何より私たちの技術をこれまで以上に高めていくことが急務であると考え、医師・看護師の技術研修にも注力しています。

私たちは、こうした高度な技術を必要とする外科治療に取り組むとともに、患者さん一人ひとりの価値観に合わせた、幅のある治療の選択肢を提示できるよう心がけています。

ロボッ卜支援手術のご案内

プロフィール

泌尿器科教授(科長) 市川 智彦
1984年、千葉大学医学部卒業後、1989年同大学大学院医学研究科博士課程修了。ジョンズホプキンス大学医学部オンコ口ジーセンター研究員などを経て、2004年から現職。フルマラソンの大会に年2~3回は出場するほどのランニング好き。普段は青葉の森公園などで走ることが多い。語学も趣昧で、英語、スペイン語、中国語、韓国語を学習。今年は、韓国語能力試験に挑戦予定。