センター紹介

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センター長挨拶

本橋 新一郎(教授)

未来開拓センターは、製造部門、品質部門、推進部門及び管理部門から構成され、再生医療等製品を用いた医師主導治験や特定細胞加工物を用いた臨床研究、先進医療の実施に際して、主に製造支援を行っています。
そのために、患者さんに投与することを前提とした細胞調製を行うことが可能な、高度に管理された細胞調製施設を有しています。清浄度を維持するハードウェアと、その状態を保証するためのソフトウェアの両面で、厳密な管理・運営が行われています。

さらに、一部の血液系がんの標準治療を大きく変革したCAR-T細胞療法に代表される細胞療法の進歩により、再生医療は標準治療としても行われるようになってきました。患者本人の生きた細胞を原材料とするCAR-T細胞療法は、原料採取時の品質担保として、医療とはまた別の厳格なルールの遵守が求められており、未来開拓センターではこれまでの再生医療に関するノウハウを生かし、これら標準治療となった保険診療の実施に際して、必要な業務の一部を担当しています。
次の標準治療を目指して、再生医療等製品を用いて行われる企業治験においても、その取り扱いに際して支援を行っています。

また未来開拓センターでは、新規治療法に繋がる基礎研究や、トランスレーショナルリサーチ(TR)で得られた問題点を基礎研究に立ち返って解決を目指すリバースTRを行っています。センター内に設置された解析機器は、多くの研究者に利用されています。
これら質の高い基礎研究の成果から、次の臨床研究が計画・実施されていくことが強く期待されています。

未来開拓センターでは、医療者だけでなく患者さんにもわかりやすい活動を心がけ、千葉大学における研究成果を、それを必要とする多くの患者さんへ届けることができるよう、これからもスタッフ一丸となって邁進していきたいと考えております。

2022年4月1日
未来開拓センター センター長
本橋 新一郎