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止まらない夏の咳

いのはなハーモニー46号(2016年7月) 掲載PDF(PDF形式 1,646KB)

夏になると咳が止まらない・・・。
これって、病気ですか?

患者さんのためのQ&A

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呼吸器内科 医師
津島 健司

夏によく風邪をひいたり、咳が続いたりするという人は、夏型過敏性肺炎かもしれません。それは、トリコスポロンとよばれる、病原性や毒性を持たないカビ(真菌)を、くり返し吸い込んでいるうちに、肺が過剰反応を示し、アレルギー性の炎症を起こしている状態です。

風通しや日当たりが悪く湿気の多い古い家屋を好むカビで、高温多湿になる夏に発症しやすいといわれていますが、最近は室内の気密性が高くなったため、冬場の発症も珍しくなくなってきています。

一度、症状が出る場所から離れてみよう!

夏型過敏性肺炎かどうか、見極めるには、症状の出る場所から離れ、どうなるかを観察する方法があります。外出・外泊時にもし症状が軽くなれば、自宅に原因がある可能性が高いですね。夏型過敏性肺炎が疑われる場合は、医療機関で胸部CTや血液検査できちんと調べる必要があります。症状が強い場合は、入院してステロイド薬による治療を行うこともあります。

予防策は、カビの除去と掃除

特に、加湿器、エアコン、寝室、お風呂場などのクリーニングは重要です。加湿器は、毎日タンクの水を替え、毎週本体の掃除をします。エアコンは、自動クリーニング機能付きのものでない場合、頻繁にフィルター掃除をしたり、使用後に送風モードでエアコン内を乾燥させたりします。寝室は埃が溜まりやすく、そこにカビも潜んでいますのでこまめに掃除します。お風呂場は、使用後に換気するだけでなく、壁面の水滴を除去するとさらに効果的です。