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食物アレルギーと血液検査

いのはなハーモニー39号(2014年10月) 掲載PDF(PDF形式、1,642KB)

食物アレルギーは、血液検査でわかりますか?

患者さんのためのQ&A

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小児科 医師 井上祐三朗

血液検査では、80種類以上の食物やその成分に対する抗体(特異的IgE)を測定することができます。しかし、この結果が陽性であっても、食物アレルギーとは限りません。

また、同じ検査結果でも、年齢等により症状が出る場合と出ない場合があります。大豆・ゴマ・甲殻類アレルギーなどでは、この検査の結果は、あまり参考にならないことが知られています。

このため小児科では、血液検査や皮膚テストを参考にしながら、原因となる食物を実際に食べて症状を観察する「経口負荷試験」を行うことで、食物アレルギーの正しい診断を目指しています。

食物アレルギーに似た症状
チーズ・ワイン・鮮度の悪い青魚など、ヒスタミンやアセチルコリンといった血管に働きかけるような物質が多く含まれる食品は、アレルギーと似たような症状が出る場合があります。
食物アレルギーと診断されたら
原因となる食物の除去を行います。また、ご家庭や保育園・学校などでの誤食時の緊急対応を相談します。

乳幼児期の食物アレルギーは、小学校に上がる前に治ることが多いですが、治りにくい場合には、原因となる食物を計画的に摂取して症状を起こしにくくする「経口免疫療法」を行っていますので、ご相談ください。