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タバコの害と禁煙支援外来

千葉大学病院ニュース35号(2013年10月) 掲載PDF(PDF形式、2,404KB)

禁煙支援外来へようこそ

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「本当はタバコをやめたい」「やめるように主治医から言われている」「家族からやめてほしいと言われている」という方は多いのではないでしょうか。千葉大学病院では、昨年11月に「禁煙支援外来」を開設し、患者さんの禁煙を支え、継続していただけるようお手伝いをしています。
外来では、喫煙状況がわかる簡単な息の検査を行い、体調管理、禁煙のコツなどについてお話ししていきます。すでに、治療を完了された方の半数が禁煙に成功しています。
禁煙したいと考えている方で、たばこ依存度を測るテストで5点以上かつ「1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上」の方は、保険診療が可能です。禁煙支援薬(貼り薬または飲み薬)を使いながら、約3カ月間に5回受診していただきます。
禁煙は我慢することではありません。たばこ依存から解放された生活を楽しめるよう、スタッフ一同、全力で応援してまいります。この機会に、ぜひ前向きに禁煙について考えてみてください。詳しいご説明・ご予約は、呼吸器内科外来までお電話ください。

(禁煙支援外来担当 潤間励子)

千葉大学病院ニュース30号(2012年07月) 掲載PDF(PDF形式、2,084KB)

喫煙と健康被害

ニコチン依存症

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喫煙の習慣を、単なる「嗜好(くせ)」と思っていませんか?喫煙習慣は、「ニコチン依存症」という神経の病気です。
タバコを吸うと、その中の一つの成分である「ニコチン」が全身を巡ります。このニコチンが頭の中のニコチン受容体に結合すると、ドパミンという物質が出ます。ドパミンは神経疾患であるパーキンソン病(症候群)の成因にも関係する物質で、頭の中のドパミンが、それを感知する神経を刺激すると、人は気持ちよくなります。人が幸せを求めるのは自然なことなので、タバコを吸って幸せだと思うと、また吸いたくなり、止められなくなります。こういった悪循環ができてしまうと、「ニコチン依存症」という神経の病気になるのです。
タバコの有害物質は肺から体の中に入って、全身に周り、肺癌だけでなく、耳鼻科のがん、泌尿器科のがん、心臓病、脳卒中など、全身の病気を引き起こします。また、「喫煙による健康被害」は、タバコを吸う本人ばかりか、周囲の人にもその害が及びます(受動喫煙)。自分のため、家族のため、身の回りの人のため、タバコは止めましょう。

(呼吸器内科 教授 巽浩一郎)