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冷え症は生薬で

千葉大学病院ニュース28号(2012年01月) 掲載PDF(PDF形式、2,426KB)

生薬で体をあたためよう

冷え症

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最近めっきり寒くなり、冷えてつらいと感じていらっしゃる方も多いかと思います。冬には気温の低下により冷えを感じる方が増えますが、現代社会は季節に関係なく冷え症になりやすい社会なのです。なぜなら、冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出しすぐに飲めたり、スーパーでは冬でも、体を冷やす夏野菜や果物を簡単に手に入れたりすることができます。また、交通の発達により運動不足にもなりがちです。このような生活習慣により一年中冷えを感じている方もいますので、冷え症の方は生活習慣をなるべく改善する必要があります。
冷え症には漢方薬も有効です。漢方薬に使用されている生薬の中には体を温める作用のあるものが沢山あります。最も有名な生薬は生姜(しょうが)です。生姜は冷えを改善させるだけでなく、消化機能を高める作用もあります。また、鰻にかける山椒 も生薬の一つですが、これには体を温める作用と腹痛を改善する作用があります。冷え症の方には普段の食事でも生姜・山椒を積極的にとるようにおすすめしています。
冷え症は、漢方医学では重要視する病態の一つで、その治療も可能です。寒くなると体調が悪くなるような場合には、漢方治療の適応かもしれません。気になる方は是非和漢診療科を受診してみて下さい。

(和漢診療科 特任助教 地野充時)