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便秘対策

千葉大学病院ニュース25号(2011年4月) 掲載PDF(PDF形式、1,975KB)

食事と生活習慣を見直しましょう

便秘症

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「便秘症」とは、排便がスムーズに行われない状態を指します。厚生労働省が行った調査によると、国民の10名に1名が便秘症で悩んでいるという結果が出ています。
排便習慣は個人差が大きいため、単に排便の回数が少ないというだけで便秘症とはいえず、臨床的には、「便が出にくくお腹が張ってつらい」、「定期的に排便があっても1回に少ししか出ない気がする」などの不快な症状を伴う排便障害を「便秘症」と判断しています。
便秘症の原因として最も多いのは、腸管の動きの異常です。排便は、腸管が適度な収縮と弛緩を繰り返すことによりが起こりますが、加齢の影響で腸管の収縮力が低下したり、逆にストレスの影響で腸管も弛緩できなくなることなどが原因となるのです。
これらの便秘症に対する治療は、食事内容や生活習慣の改善が基本になります。朝の水分摂取および朝食をきちんと摂ること、食物繊維や発酵食品の摂取をおすすめします。散歩などの適度な運動やリラックスできる時間を持つこと、便意を我慢しないことも重要です。これらの対処でも改善しない場合は、薬物療法の適応になります。
また、便秘症の原因として、大腸癌など重篤な疾患が見つかる場合があるので特に注意が必要です。従って、便秘症に悩まれている場合は、まず胃腸科などの医療機関を受診され適切な検査をお受けになることをおすすめします。

(消化器内科 助教 勝野達郎)