以上のような,症状の著しい変動や運動合併症が生じ,服薬の調節を行っても改善しない場合には,脳深部刺激療法という外科的治療が有効なことがあります.
パーキンソン病に対する脳神経外科手術療法の適応に関し,厚生労働省から以下のような適応基準が出されています.
パーキンソン病に対する脳外科的手術療法の適応基準(抜粋)
・L-ドーパに対する効果がある.
・薬物療法が十分に行われている.
・日常生活を困難にする程度のパーキンソン病による運動障害,薬物療法による運動合併症.
・知能が正常である.
・著しい精神症状がない.
・著明な脳萎縮がない.
前述のような条件を満たす患者様で,
(1)運動症状の日内変動が非常に大きい方
(2)薬物誘発性の不随意運動のため薬物療法に制限のある方
(3)薬物誘発性ジスキネジア以外の副作用のため薬物療法に制限のある方
が脳深部刺激療法による症状の改善を期待できるといわれています.
しかし,次のような方には,手術が困難なことがあります.
(1)重篤な全身合併症(未治療の高血圧,糖尿病など)
(2)血液を固めにくくする薬(抗血小板剤,抗凝固剤)を服用されている方
(3)著しい精神症状・認知障害がある方
(4)以前に脳の大きな手術を受けられている方
(5)全身麻酔に耐えられない全身状態
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