千葉大学脳神経外科

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脊髄・脊椎疾患 二分脊椎
千葉県こども病院脳神経外科
伊藤千秋
 

千葉県こども病院脳神経外科は、昭和63年10月の開院以来、千葉県の小児脳神経外科の中心として診療に当たっています。 私たちが関わる疾患は成人同様腫瘍、血管障害、外傷など多岐にわたりますが、先天性奇形も重要な疾患の一つです。先天性奇形にも多くの疾患があります。その中で最も多いのが二分脊椎に合併する疾患(開放性脊髄髄膜瘤、脊髄脂肪腫、先天性皮膚洞など)です。私たちは毎年100から120例ほどの手術をしていますが、その約20%は二分脊椎に合併する疾患が占めています。

ご覧いただく写真1は開放性脊髄髄膜瘤の典型的な腰部所見です。正常な上皮を欠く皮膚からの感染(髄膜炎)や神経組織の乾燥を防ぐために早急に処置(閉鎖術)をすることが必要ですが、その前にまずしなくてはならないことがあります。それは大きな不安の中で動揺する患児の両親へのケアで、看護師による心のサポートも重要な要素となります。十分なインフォームドコンセントの後、生後2日以内に閉鎖術ならびに約70%に合併する水頭症に対してドレナージ術を行います。約2週間全身状態の改善を待って水頭症に対してシャント術を施行します。

一方、写真2は正常な皮膚に覆われた潜在性二分脊椎と呼ばれる疾患の一つ、脊髄脂肪腫のMRI画像です。脊髄末端に白く描出される部分が脂肪組織(脂肪腫)で、脊髄はこの脂肪組織により硬膜と癒着した状態(これを係留といいます)になっています。こうした疾患には係留をはずす手術が行われますが、症状のない(乳幼児では正確な診断は難しいのですが)児に対しての手術適応は再考されつつあります。それは脊髄脂肪腫症例の自然経過や術後経過がまだよくわかっていないためです。平成18年から大井静雄先生(東京慈恵会医科大学小児脳神経外科)が中心となり、この命題に取り組む研究が始まりました。日本全国から7施設が選ばれ、当院もその一つとして加わっています。

二分脊椎に合併する疾患では、病変の局在特徴から下肢機能、排泄機能にも大きな影響が出現します。このため当院では脳神経外科、整形外科、泌尿器科、外科の各科医師、また児の自立に向けたサポートを担う看護師を含めた集学的な医療が提供できるような体制を組んでいます。

なお、千葉県こども病院脳神経外科についての詳しい情報につきましては、http://www.kodomo.umin.jp/shinryoka/15_noushinkei.html をご参照ください。

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