千葉大学脳神経外科

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千葉大学脳神経外科の紹介
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もくじ
脳腫瘍
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脊髄・脊椎疾患
脊髄・脊椎疾患
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特殊な放射線治療
機能的脳神経外科 他
脊髄・脊椎疾患
田宮亜堂
 

厚生労働省が3年毎に行っている国民生活基礎調査において、過去毎回のように愁訴の第1位となっているのが、男性の場合は「腰痛」であり、女性の場合は「肩や首のこり」(15歳から64歳までが対象)です。平成16年度の調査結果をみると、「腰痛」については5.3人に1人が、「肩や首のこり」については5.5人に1人が自覚症状として訴えています。これらの愁訴のために「仕事に行けない」「毎日が不安で仕方がない」といった悩みをもたれる方々も多くおられるのです。

当科では少しでも多くのそのような悩みを解決すべく、「脳神経」に限らず、その命令を手足に伝える「脊髄神経」の各疾患についても診断、治療をおこなっております。

腰椎疾患について
  • 腰が痛い
  • おしりが痛い、足が痛い
  • 足がしびれる
  • 足の裏に変な感覚がある
  • 足が前に出て行かない、重く感じる
  • つまずきやすくなった
  • 尿の出が悪い、便秘気味である

といった症状があった場合、腰椎疾患を疑う必要があります。それら疾患の中には腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板症、腰椎分離すべり症などがあります。

診断

外来で、経過について、症状について、日常生活で職場で困っている点について伺わせていただきます。その上で、レントゲン、CTおよびMRIを行い、必要あれば入院の上脊髄造影を行います。

治療

腰椎椎間板ヘルニア 初期の頃は内服加療や理学療法をまず試みます。しかし、一定期間経ても効果が薄い場合には手術治療という選択肢が生じます。手術の必要性、手技、考え得る合併症、予想される手術後の経過について十分説明の上治療いたします。通常は手術翌日より軽い歩行が可能となり、以後できるだけ早い退院をめざしてリハビリをします。

手術は、前方からもしくは後方から行います。いずれから行うかは、病変部分がどこにあるかにより決まります。左図は、後方より椎弓形成術を行った頸椎症の術前MRIです。中図は頸椎症の術後MRIです。脊髄神経が十分に除圧されています。右図は術後CTです。観音開きにされて、セラミック製の人工の骨をはさんで、脊柱管を拡大しております。

頸椎疾患について
  • 首が痛い、肩のこりが激しい
  • 手が痛い、しびれる
  • ボタンをかけたりなど細かい指先の動作が鈍い
  • 足がつっぱるような感じがする、走りにくい
  • 尿の出が悪い、便秘気味である。

といった症状があった場合、頸椎疾患を疑う必要があります。それらの疾患の中には頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎後縦靱帯骨化症などがあります。

診断

外来で経過について、症状について、日常生活で職場で困っている点について伺わせていただきます。その上で、レントゲン、CTおよびMRIを行い、必要あれば入院の上脊髄造影を行います。

治療

症状が軽い例では内服加療や理学療法をまず試みます。しかし、症状が悪化したり、麻痺などがある重篤な例では手術治療という選択肢が生じます。手術の必要性、手技、考え得る合併症、予想される手術後の経過について十分説明の上治療いたします。通常は手術翌日より軽い歩行が可能となり、以後できるだけ早い退院をめざしてリハビリをします。

手術は、前方からもしくは後方から行います。いずれから行うかは、病変部分がどこにあるかにより決まります。左図は、後方より椎弓形成術を行った頸椎症の術前MRIです。中図は頸椎症の術後MRIです。脊髄神経が十分に除圧されています。右図は術後CTです。観音開きにされて、セラミック製の人工の骨をはさんで、脊柱管を拡大しております。

脊髄腫瘍について

首や腰の症状があった場合、稀に脊髄腫瘍が存在することがあります。脊髄腫瘍の中にも「硬膜外腫瘍」、「硬膜内髄外腫瘍」、「髄内腫瘍」と腫瘍の発生する場所により分けられ、また腫瘍が「良性」であるか、「悪性」であるか、腫瘍の大きさや周囲の組織への浸潤度により治療方法が異なってきます。

診断

レントゲンやCTおよびMRIを行い、全身状態も含めて十分検査を行います。

治療

頸椎神経鞘腫検査から予想される腫瘍の性質、手術の必要性、手技、手術をした場合としなかった場合、手術後の経過について十分説明の上治療いたします。症状の程度に応じて、手術後リハビリを行います。

キアリ奇形について

胸部や腕から手にかけてのしびれや痛み、咳やくしゃみをした時や用を足す際にいきんだ時に後頭部の痛みが初発症状となることが多く、時には手に力が入らないなどの運動麻痺で発症することもあります。疾患の進行に伴い、上肢の筋萎縮を伴う筋力低下がみられるようになり、また両側の上肢を中心に温度や痛みの感覚が鈍くなってきます。この場合、キアリ奇形という稀な疾患である可能性があります。小脳の一部が大後頭孔を介して脊柱管内に落ち込んでしまっている病態で、脊髄に空洞を伴うことが多いとされています。

診断

最終的にMRIで診断がつきます。

治療

当科では、小脳の下垂を解除してあげるために「大後頭孔拡大術」という手術を行っております。頭蓋の最も低いところの大後頭孔を削って拡大するのです。減圧がうまくいけば、小脳は正常な位置に戻り空洞も経過とともに縮小します。それに伴い、症状も軽快していきますが、疾患が進行した状態で治療を受けられた場合にはなかなか症状が改善しないこともあります。

手術前 手術後 手術後
小脳が下垂し、脊柱管内に落ち込んでいます。脊髄空洞を伴います。   大後頭孔を拡大することで、小脳が正常な位置に戻っています。脊髄空洞も縮小しています。   骨3DCT。大後頭孔の骨を削ります。

 

当科では、頭蓋頸椎移行部疾患、胸椎疾患等の診断・加療も行っております。
上肢や下肢のしびれや痛みが気になる際には、水曜日の外来にてご相談ください。

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